2019 年 6 月 24 日に、現地調査アプリである Collector for ArcGIS (以下、Collector) の iOS 版が 19.1.0 にアップデートされました。主な機能追加と機能改善の内容をご紹介します。
目次
タイル パッケージをオフライン ベースマップとして使用
デバイス内のタイル パッケージ (*.tpk, *.vtpk, *.tpkx) をベースマップとして利用できるようになりました。オフライン環境で大容量のベースマップをより便利に使えます。
また、オフライン エリアとしてマップをダウンロードする前に、Web マップの [設定] → オフラインの [高度な設定] をクリックし、[タイル パッケージをオフライン ベースマップに使用します] の設定で、[デバイスは、それ自体がすでに所有しているタイル パッケージを使用します。] を選択し、デバイス上に存在するパッケージのファイル名を入力すると、新たにベースマップをダウンロードせずにフィーチャ レイヤーのみダウンロードできます。
[ファイル] アプリの利用
iOS 11 で追加された [ファイル] アプリでタイル パッケージを Collector にコピーできるようになりました。以前は iTunes を使う必要がありましたが、[ファイル] アプリを使って、iCloud Drive、Google ドライブ、Microsoft OneDrive などのクラウド サービス上に置いたタイル パッケージを デバイス内の Collector フォルダーにダウンロードできます。
関連タイプのフィルター表示
これは、Collector Classic に実装されていた設定で、リレーションシップ クラスが構築されたフィーチャの収集方法を指定できます。設定をオフにすると、親フィーチャを介してのみ、子フィーチャの収集を可能にします。
Collector リンクの更新
以前から Collector アプリを Workforce for ArcGIS などの他のアプリと連携するための URL リンクがありましたが、アプリケーションによってはリンクが認識されない問題がありました。下記の新しい URL リンクの形式により、URL のすべてのパラメーターに対応しました。
https://collector.arcgis.app?parameter=value¶meter=value
Collector の URL リンクの詳細については、ヘルプをご参照ください。
ArcGIS Runtime 100.5.0 へのアップグレード
Collector のエンジンが最新バージョンである ArcGIS Runtime SDK for iOS (100.5) にアップグレードされました。このアップデートにより、下記に機能改善が行われました。
- イメージ サービス レイヤーのオフライン サポート
- Arcade によるスタイル表示の改善
- 多数の座標系、投影法、測地変換の対応
今後の予定として、Android 版のリリースやスマートフォーム機能の追加が計画されています。
新機能の詳細は、Collector のヘルプをご参照ください。