ArcGIS Enterprise 10.7 プロダクト ライフサイクルの更新についてとよくある質問

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7 月 24 日に ArcGIS Enterprise 10.7 をリリースしましたが、先日ブログでお知らせしたように、ArcGIS Enterprise 10.7 から ArcGIS Enterprise の製品ライフサイクル ポリシー※1 に短期サポート (Short Term Support: STS) および長期サポート (Long Term Support: LTS) が導入されました。本記事では内容を説明し、よくある質問への回答を提示します。

◆「短期サポート(Short Term Support = STS)」について

新しく導入されたこの短期サポートでは、新規サポートを 1.5 年※2、開発終了サポート 1.5 年のサポートを提供し、合計 3 年※2 のサポートを提供します。

◆「長期サポート(Long Term Support = LTS)」について

従来まで提供されていたものと同様に 2 年ごと※2 にサポートフェーズが移行し、フェーズに合ったサポート サービスを提供し、合計 6 年※2 のサポートを提供します。

※1: 米国 Esri 社では「製品ライフサイクル ポリシー」を定義しており、ESRIジャパンもこの方針に基づいてサービスを提供しております。「製品ライフサイクル ポリシー」の詳細については以下をご参照ください。

製品ライフサイクル

※2: ただし、国内サポート開始時期により、新規サポートの期間は異なります。

製品ライフサイクルは、パッチやその他のセキュリティ更新プログラムなどの技術的およびソフトウェア サポートが利用可能な年数を定義します。

Esri はサポート対象のリリースを合理化し、より質の高いソフトウェアとサポートをさまざまなお客様に引き続き提供できるようにこの変更を加えました。

短期サポートリリースで多くの新機能を提供していき、長期サポートリリースでそれまでの機能と合わせて修正を含む成熟したバージョンを提供することを目指します。

この変更で、リリースごとに計画しているサポートレベルが明確になり、ユーザーのさまざまなビジネス ニーズに対応していくことができるようになると想定しています。

この新しい製品ライフサイクルは ArcGIS Enterprise 10.7 以降に適用されますが、既存のサポートされているバージョン 10.2.x から 10.6.x までは、引き続き従来までの製品ライフサイクルに従います。また、ArcGIS Desktop や ArcGIS Pro などの他のソフトウェアの製品ライフサイクルに変更はありません。

今回リリースした ArcGIS Enterprise 10.7 は短期サポートリリース、今後リリース予定の ArcGIS Enterprise 10.7.1 は長期サポートリリースとなります。

新しいサポートフェーズの移行に関しては下記表をご参照ください。

表

本製品ライフ サイクル変更に関するよくある質問:

この変更の影響を受ける Esri 製品は?

ArcGIS Enterprise 10.7.0 以上です。ArcGIS Pro や ArcGIS Desktop やほかの製品には適用されません。

・短期サポート (STS) とは?

新規サポートを 1.5 年、開発終了サポート 1.5 年のサポートを提供し、合計 3 年のサポートを提供します。

長期サポート (LTS) とは?

2 年毎にサポートフェーズが移行し、フェーズに合ったサポート サービスを提供し、合計 6 年のサポートを提供します。

・この更新で、製品ライフサイクルはどのようになりますか?

これまでの ArcGIS Enterprise の製品ライフサイクルで定義されていた 6 年間サポートサイクルは、新しいメジャーバージョンがリリースされたときにリセットされ、そのあとのマイナーリリース (10.5.1 や 10.6.1 など) が利用可能になったときにはリセットされません。

つまり、ArcGIS Enterprise 10.6.1 の 6 年間のサイクルの始まりは、実際には 10.6.0 がリリースされたときとなります。

今後、新しいモデルの下、個々のリリースでサポートサイクルの期間をリセットします。ArcGIS Enterprise 10.7.1 は、10.7.0 がリリースされた段階から数えて 6 年のライフサイクルでなく、10.7.1 がリリースされたタイミングから 6 年間となります。

この変更は既存のサポートされているバージョンには適用されません。

旧バージョンの 10.3.x から 10.6.x まではすべて LTS リリースとして扱われます。

製品バージョンの選択において、Esri の推奨処置は?

ArcGIS Enterprise の導入計画、構築、および管理するユーザーはどなたでも、ニーズに合ったバージョンを選択するために新しい製品ライフサイクル定義をご理解いただく必要があります。

たとえば、少なくとも年に 1 回はアップグレードを計画しているお客様や最新のソフトウェアおよび最新機能の利用・検証を検討されているお客様は、入手可能な最新バージョンを選択することできます。そのとき、STS リリースを採用している組織は、少なくとも ArcGIS Enterprise の他のすべてのリリースにアップグレードすることを計画することを推奨します。

一方で、最大 2 年ごとにアップグレードする予定のお客様やそれ以上の期間を継続して最小の変更で環境をご利用になられたいお客様は、入手可能な最新の LTS リリースを選択することを推奨しています。

なお、一般に Esri はおよそ 6 ヶ月ごとに新しいバージョンの ArcGIS Enterprise をリリースします。これにより、お客様には年間 1 回の短期サポートリリースと 1 回の長期サポートリリースが提供する予定です。

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