調査票形式の現地調査アプリである、Survey123 for ArcGIS が 9 月 26 日に Ver. 3.6 へバージョン アップしました。主な新機能を本ブログでご紹介します。
Survey123 Connect & フィールド アプリ
ラインとポリゴンの入力が可能に!
従来はポイント フィーチャのみ入力可能でしたが、今バージョンからラインとポリゴン フィーチャも入力できるようになりました。
ラインとポリゴンを入力する調査票は、ラインであれば geotrace、ポリゴンであれば geoshape を type 列に入力して作成します。
ポリゴンを入力する例:
ラインとポリゴンを入力できる調査票の作成方法の詳細は、Survey123 ヘルプをご参照ください。
単一選択肢のグリッド表示
Survey123 Web デザイナーでのみ作成可能だった「単一選択肢グリッド」が、Survey123 Connect で作成できるようになりました。同じ選択肢の複数の質問をまとめることができるので、調査票がより見やすくなります。
survey シートで group の appearance に「table-list」を指定し、select_one の質問をグループ内に入れるとグリッド表示を設定できます。
choice シートには複数の質問で共通の選択肢を入力します。
範囲スライダーの表示
質問の種類に「range」が追加されました。整数値または小数の値の入力を、指定した範囲のスライダーで設定できます。
デフォルトでは、スライダーの値は 0 から 10 の範囲ですが、parameters 列を追加することで、範囲の開始値と終了値を start と end で、目盛り間隔を step で設定できます。
イメージ マップ
SVG 画像上で選択することで値を入力できる質問を作成できるようになりました。地図や部品などの画像を用意することにより、より直感的に回答できます。
※イメージ マップは Web ブラウザー上での調査票ではサポートされていません。
Survey123 Web サイト
マップ上での位置の入力方法の変更
スマートフォンのブラウザーで調査票を入力する際に、マップでの位置の入力方法が変更されました。マップの右下に新しくボタンが追加され、収集したい位置に十字を合わせてボタンをタップすると、その位置にポイントが追加されます。
選択肢の文字の日本語化
以前のバージョンまでは、[複数の選択肢] や [単一の選択肢] などで入力した日本語の文字がchoice1、choice2 などの英語の名称に置き換わっていましたが、日本語のまま選択リストの値として保存されるようになりました。公開する前の [スキーマの変更] で任意の文字に変更することも可能です。
※既に公開済みの調査票の選択肢の値は変更できません。
今回のバージョンでは、新機能の追加以外にもたくさんの不具合修正が含まれています。詳細は、Survey123 ヘルプをご参照ください。