シンプルな操作で空間データとテーブル データの可視化・解析が可能なアプリケーション ArcGIS Insights (以下、Insights) の最新バージョン 2020.2 を、2020 年 8 月 12 日に国内サポート開始しました。本記事では、注目の新機能をご紹介いたします。
チャート
バー チャート、カラム チャート、折れ線グラフ、コンボ チャート: 値のラベル
時系列チャート: 複数の数値・日付/時間フィールドの表示、タイム スライダーの利用
コンボ チャート: Y 軸を同期し同じ縮尺で使用できるオプションが追加
折れ線グラフ: ラインのスムージング
空間解析
空間解析機能に新たに 3 つのツールが追加され、[密度の計算] ツールについても更新が行われました。
空間的平均の検索
[空間的平均の検索] ではポイント フィーチャの地理的な中心地点を特定することができます。さらに加重を考慮でき顧客の売上やデリバリー、犯罪の発生地点など、様々なイベントの傾向を把握できます。
密度比の計算
[密度比の計算] では、相対的なリスク サーフェスを作成できます。たとえば、疾病の罹患者の症例が発生した位置を人口分布と比較することができます。
K 平均クラスターの検索
[K 平均クラスターの検索] を使用することで、地理的近接性または属性値に基づき、類似のフィーチャのクラスターを検索できます。
[密度の計算] で出力されるサーフェスの精度が向上
出力される密度サーフェスがセル ベースになりました。
※ ArcGIS Online 版の Insights を使用してツールを実行した場合は、クレジットの消費はありません。
データ
Microsoft SharePoint と Microsoft OneDrive のデータに直接アクセス可能に!
Microsoft Office 365 ユーザーは SharePoint や OneDrive への接続を作成することで、 Excel ブックや CSV ファイル、シェープファイル、 GeoJSON ファイル、SharePoint リストなどを Insights でご利用いただけます。
Enterprise 版の注目の新機能
ArcGIS Enterprise 版の Insights では、上記にプラスして以下の機能をご利用いただけます。
-
共有したページの自動更新
共有ページの更新スケジュールを時間、日、週、月の単位で作成できるようになりました。
-
Microsoft SQL Server 2019 および Microsoft SQL Server 2019 for Linux をサポート
-
Windows 環境での Microsoft SQL Server データベースへの接続に OS 認証が利用可能に
ArcGIS Insights 2020.2 ではたくさんの新機能が追加されました。この記事でご紹介しきれなかった新機能や詳細につきましてはドキュメント ページをご覧ください。
注) バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュを削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。
Microsoft Edge の閲覧履歴を表示または削除する *
Firefox のキャッシュを消去するには
Google Chrome: 閲覧データを削除する
* ArcGIS Insights 2020.2 では Microsoft Edge レガシーはサポート対象外となります。新しい Chrome ベースの Microsoft Edge ブラウザーをお使いいただけます。
また、ESRIジャパン ArcGIS Online ドキュメント ページにて最新版のスタートアップガイドを公開中です。この機会にぜひ ArcGIS Insights を使ったデータ分析をはじめてみませんか?
■関連リンク
・ArcGIS Insights 製品ページ