ArcGIS Hub による「政府機関オープンデータポータル」を公開しました！

このたび、政府機関のオープンデータや公開情報を GIS データとして統合し利活用例とともに提供する「政府機関オープンデータポータル」を公開しました。本ブログでは、政府のオープンデータの取り組みの現状を交えつつ、本ポータルの概要を紹介します。

※画像をクリックするとポータルサイトにアクセスします

1 政府のオープンデータ取り組み状況
2 政府機関オープンデータポータル

政府のオープンデータ取り組み状況

政府は令和 2 年度までに地方公共団体のオープンデータ取組率 100％を目標に掲げています。政府 CIO ポータルの公開資料によると、令和 2 年 12 月 9 日時点の取組率は約 51％ (915/1,788 自治体) とされています。この進捗は人によって解釈が異なると思いますが、2018 年初夏時点の取り組み率 (約 17%) から約 2 年で 3 倍ほど増加しており、順調に伸びているといえるのではないでしょうか。また、内閣官房からは政府として公開を推奨するデータおよびデータ作成にあたり準拠すべきルール・フォーマット等をとりまとめた「推奨データセット」が打ち出され、自治体のオープンデータの取り組みを制度面から標準化する動きもあります。当社では、内閣官房推奨データセットを活用したオープンデータカタログサイトのデモサイトを公開しています。

一方、政府機関 (府省庁・研究機関等) におけるデータのオープン化の取り組みの多くは、公開方法が統一されておらず府省庁ごとにバラバラです。自治体のように定量的な進捗状況の指標もなく、価値あるデータが埋もれている状況です。

政府機関オープンデータポータル

このたび公開した政府機関オープンデータポータル (以下、本ポータル) は、政府機関のオープンデータや公開情報のデータ利活用と流通促進を目的とするデモサイトとして、ArcGIS Hub を利用して構築しました。

データの検索

本ポータルでは、名称、分野、組織の 3 つの入り口からデータを検索可能です。本ポータルから検索できるデータには、政府が GIS データとして公開しているものだけでなく、位置情報を含む表形式のデータの活用法を示せるよう、当社が独自に加工したものも掲載しています。政府機関が ArcGIS REST や OGC 等で Web サービスとして配信しているデータについては、そのサービスを直接リンクしているものもあります (例: 産業技術総合研究所の 20 万分の 1 シームレス地質図)。

デモアプリのショーケース

政府機関のオープンデータや公開情報の活用法を提案するためのデモアプリ等を掲載しています。デモアプリは、単体のデータの可視化だけでなく、異なる機関のデータを複合的に取り込んで業務利用するイメージを想起できるよう配慮しています。

今回は、政府のオープンデータ取り組み状況と政府機関オープンデータポータルについて紹介しました。

本ポータルに掲載しているコンテンツはまだまだ少ない状況ですが、今後も順次拡充していきますのでご期待ください。