ArcGIS Pro 2.7 では、よりマップを見やすく、そしてより美しく描画するためにマッピングやビジュアライゼーションに関するさまざまな新機能が追加されています。今回はその主な機能をいくつかご紹介します!
ブレンディング
より分かりやすいマップを作るために、視覚化を向上するレイヤーの描画方法として レイヤーのブレンドおよびフィーチャのブレンド機能が追加されました。さまざまなブレンド モードが提供されています。
従来までのレイヤー同士の視覚化では、下図のように植生図のフィーチャ レイヤーを 30% 透過し、陰影起伏の地形データの上に重ねて表現することが一般的でした。
出典:植生調査(1/50,000縮尺)- 第2-5回植生調査重ね合わせ植生(環境省生物多様性センター)
(http://gis.biodic.go.jp/webgis/sc-023.html)
この植生図と陰影起伏のレイヤーに対し、今回の新機能であるレイヤー ブレンドを適用すると、下図のように二つのレイヤーがブレンドされ、強調表現などの視覚的な効果を生み出します。
また、フィーチャのブレンドでは、単一フィーチャクラスの中の重複するフィーチャ間でのブレンドが適用されます。下図では、アメリカのカリフォルニア南部で歴史的に発生した延焼範囲を表すポリゴンを乗算モードで描画した例です。
ブレンドの設定および各ブレンドの視覚効果についての詳細はヘルプをご参照ください。
ピクチャ マーカー シンボルによる画像の割り当て
属性をシンボル プロパティに接続させることにより、ピクチャ マーカー シンボル レイヤーに画像を割り当てられるようになりました。たとえば、下図のように登山のポイントの代わりに画像を割り当てることができます。
シンボルの追加
2D シンボルのポイント、ライン、ポリゴンにそれぞれ、81 個、57 個、24 個の新しいシンボルが追加されました。
カラー パレットによるスポイト
カラー パレットにスポイトが追加されました。これにより、マップ内の他のフィーチャの色などを簡単に抽出して適用できます。
PANTONE® カラー
アメリカのパントン社が提供する 8 種類の PANTONE カラーがシステム スタイルに登録されました。[システム スタイルの追加] から任意の Pantone スタイルを追加すると、カラー パレットに表示されます。
その他の新機能については、ArcGIS Pro 2.7 の新機能 Web ヘルプをご覧ください。
3 月 10 日 (水) には「ArcGIS Pro 2.7 新機能ハイライト ~ ArcGIS 活用ウェビナー ~」が開催されます。Pro 2.7 の新機能についてデモンストレーションを交えてご紹介します。お申込の上、是非ご参加ください。
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