マップ形式の多機能現地調査アプリ、ArcGIS Field Maps が 4 月 14 日に 21.1 へバージョン アップしました。主な新機能を本ブログでご紹介します。
モバイル アプリ & Web アプリ共通
- ラジオ ボタン形式での入力をサポート
あらかじめ設定された選択リストから調査結果を入力する際、ラジオ ボタンでの入力ができるようになりました。選択リストが常に表示されるため、リストを開くための 1 タップの操作を省略でき、結果の入力を効率化できます。
- プレースホルダーと説明テキストに対応
プレースホルダーとは、テキスト フィールドや数値フィールドの入力ボックス内に表示できる結果の入力例です。説明テキストは、入力項目を説明する注釈文です。Web アプリでこれらを自由に設定できるようになったとともに、モバイル アプリで表示できるようになりました。入力する内容に統一性を持たせたり、入力のヒントを提示するのに役立ちます。
- 入力した属性値をフォームのタイトルに動的に表示
Web アプリの設定でフォームのタイトルに {<フィールド名>} を追加しておくと、モバイル アプリで結果の入力中に、そのフィーチャの属性値をタイトルに動的に表示できるようになりました。例えば、施設名をフォームのタイトルに表示しておくことで、調査の対象を常に把握しながら調査することができます。
モバイル アプリ
- iOS のクイック アクションに対応 (トラッキングとデータの入力)
アプリを起動せずに、iOS のホーム画面の Field Maps のアプリを長押しして、位置のトラッキング機能をオン/オフしたり、マップに新規データを入力したりできるようになりました。この機能を利用するには、サイン インしていること、データの入力に関しては任意のマップを開いている必要があります。
- 必須項目の入力不足をハイライト
入力を必須に設定している項目の入力をせずに情報を送信しようとした場合、単なるエラーではなく必須入力項目を赤くハイライト表示する機能が追加されました。入力項目が多い場合など、入力不足の項目を視覚的に探すことができ便利です。
Web アプリ
- マップの設定
マップごとに、収集の設定を適用できるようになりました。
上記の設定は、データ収集中にアプリ側で変更することもできます。
- マップの操作
マップ内のレイヤーの追加/削除や、マップ自体を削除することができるようになりました。
- Web アプリのインターフェイス
マップの一覧をテーブル形式でも表示できるようになりました。また、管理者権限をもつユーザーは、組織内のすべてのマップを参照できるようになりました。
今後は、Webhook 対応による自動化ワークフローの追加や、Workforce の統合などが予定されています。今後のアップデートも楽しみにしていただきながら、本ブログで紹介した機能も早速使ってみて下さい。
■お知らせ
ESRIジャパンでは、5 月 20 日 (木)、21 日 (金) に GISコミュニティフォーラムを Web で開催いたします。本ブログで紹介した ArcGIS Field Maps のセッション「現地調査のためのオールインワン アプリ ArcGIS Field Maps のご紹介」が 5 月 21 日 (金) 10:00 ~ 10:30 に予定されています。現地調査アプリを使ったことがない方はもちろん、既にご利用の方にも役立つ活用方法のヒントや最新情報をご紹介します。皆様のご参加をお待ちしております。
■関連リンク
・ArcGIS Field Maps 製品ページ
・ArcGIS Field Maps ヘルプ
・ArcGIS Online 製品ページ