Microsoft Excel/PowerPoint でマップが使えるアドイン製品 ArcGIS for Office が 2021 年 7 月 に 2021.1 にバージョンアップしました。サイン インなし (ArcGIS のライセンスを持たない方) で利用できるようになったなど、大幅な改良が加えられました。本ブログではさまざまな機能追加と更新点の中から主なものをご紹介します。
製品名と利用モデルの変更
製品名が ArcGIS Maps for Office から ArcGIS for Office に変更されました。また、アドインのタブ名が ArcGIS タブに変更されました。
Excel 上では [サイン イン] ボタンが廃止され、指定ユーザー ライセンスを持っていない方でも使える利用モデルに変更されました。さらに、Viewer ユーザー ライセンスでサイン インが可能になり、利用いただけるユーザーの幅が広がりました。
アドインの [マップの追加] ボタンをクリックすると、[サイン イン] をクリックしてArcGIS の組織にサイン インするか、[続行] をクリックしてサイン インなしで利用するかを選ぶことができます。
サイン インなし、Viewer ユーザー、Creator ユーザーでサイン インしての利用可能な機能の詳細については下記のヘルプをご参照ください。
ヘルプ:ArcGIS サブスクリプションなしでの ArcGIS for Office の使用
ユーザー インターフェイスの刷新
Excel 上に追加したマップ内にツールが表示され、以前よりも画面を大きく表示できるようになりました。
また、[レイヤー] ボタンで Excel データ、または ArcGIS Online/Enterprise のレイヤーの追加、追加したレイヤーの一覧、凡例を表示できるようになりました。
さらに、[レイヤー オプション] をクリックして、シンボルやラベルの表示など、各レイヤーに関する設定を行うことができます。レイヤーに関するさまざまな操作が [レイヤー] ボタンに集約され、使いやすくなりました。
バッファー 到達圏作成機能の追加
追加したレイヤーのフィーチャ、またはマップ上をクリックした任意の点から、バッファー、到達圏を作成できる機能が追加されました。Creator ユーザー・GIS Professional ユーザーでサイン インすると利用できます。
※ ArcGIS Online に接続して利用する場合、この機能はクレジットを消費します。
なお、このバージョンでは、ホットスポット分析や近傍検索など、一部の機能がサポート停止、廃止になったものがあります。詳細や代替の操作につきましては、下記のヘルプをご参照ください。
ヘルプ:新機能
また、2021 年 8 月 6 日時点で、[アップデートの確認] のチェックをオンにしていた場合でも、2020.1 から自動アップデートがされません。新しいバージョンの ArcGIS for Office を利用したい場合は、誠にお手数ですが、下記のページの「Download」の項目にて必要事項を記載してダウンロードできるインストーラーで、上書きインストールを行ってください。
使い慣れた Excel で、データをマップに可視化したい時に、お気軽にご利用ください!
■関連リンク
・ArcGIS for Office 製品ページ
・ArcGIS Online 利用プラン (ユーザー タイプ)