ArcGIS Pro においてディープ ラーニングに関連する機能が続々と登場していますが、ディープ ラーニングを LAS などの点群データに適用して分類できるようになったことをご存知でしょうか？本記事では、ディープ ラーニング機能の利用に役立つリソースをいくつかご紹介します。
トレーニング済モデル
クラウド製品の ArcGIS Online では、樹木点分類モデルや電線分類モデルなど、ディープ ラーニングによる分類モデルが多数公開されています。これらのモデルはデータ サイエンティストや専門家によって事前トレーニングされているため、モデルがご利用のプロジェクトに適している場合はトレーニングの必要なく、すぐにご利用いただけます。モデルがプロジェクトに適していない場合は、独自のトレーニング データを使用してゼロから独自のモデルをトレーニングするか、またはデータを使用してトレーニング済みモデルを調整することができます。
Learn ArcGIS レッスン
Learn ArcGIS レッスン「ディープ ラーニングを使用した電線の分類」は、ArcGIS Pro での点群分類のディープラーニング ワークフローの習熟を目的に作成されました。このレッスンでは電線の分類を例に、ゼロからディープ ラーニング分類モデルをトレーニングする方法と、トレーニングしたモデルを使用して点群から電線を分類する方法を学習することができます。また、ディープ ラーニング ライブラリのインストール、専用 GPU メモリの使用状況の確認、パラメーター値の設定、学習済みモデルの品質評価などの手順についても説明しています。電線の分類だけに関わらず、他の分野における点群分類の際にも役立つ内容となっています。
レッスンの受講には以下が必須ですのでご注意ください。
- ディープ ラーニング ライブラリ
- 8 GB 以上の専用メモリを搭載した NVIDIA GPU
- ArcGIS 3D Analyst エクステンション
本記事でご紹介したモデル以外にも、様々なディープ ラーニング モデルが ArcGIS Online 上で公開されていますので、ぜひお試しください。
※この記事は米国 Esri 社のブログ記事「Classify a point cloud with deep learning in ArcGIS Pro」を翻訳・加筆したものです。