AEC プロジェクトと地理空間情報を結びつけ、意思決定を支援する Web ベースのアプリケーション「ArcGIS GeoBIM」が 6 月にアップデートされました。
今回のアップデートでは、主に機能強化がおこなわれており、その中でも注目すべき 3 つの機能をご紹介します。
[履歴] タブの追加
ArcGIS GeoBIM プロジェクト マネジャーの [ツール] ページに [履歴] タブが追加されました。ツール機能が実行された際に、ジョブの進捗を段階的に追跡できるようになり、ドキュメントや指摘事項などの同期が正常に行われたかを確認できます。
ワールド ファイルの新規サポート
ArcGIS GeoBIM では、PRJ ファイル (*.prj) のサポートに加え、BIM ファイルや CAD ファイルと一緒に保存されているワールド ファイル (*.wld3) がサポートされました。ワールド ファイルにはデータの座標をオフセットした座標変換情報が含まれており、ArcGIS Pro でジオリファレンスを行った際に作成することができます。このファイルをモデルと共に Autodesk Construction Cloud または BIM360 に保存することで、ArcGIS GeoBIM でも読み込まれ、ドキュメントの位置を正確に特定することができます。
IFC ファイルの新規サポート
オープン ファイル フォーマットである IFC (Industry Foundation Classes) 形式のサポートが拡張されました。[ツール] ページの [エンジニアリング ドキュメントの配置] ツールを使用し、Autodesk Construction Cloud または BIM360 に保存されている IFC ファイルを自動的に検索できるようになりました。それによって IFC ファイルの境界ポリゴンなども作成することが可能です
その他の新機能や既知の制限については、リリース ノート (英語) をご参照ください。