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ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所 2024 について
2023 年 6 月 30 日に ArcGIS Geo Suite 住居レベル 2024 をリリースしました。
本製品はジオテクノロジーズ株式会社の全国約 4 千万件の住所データを格納した加工済みの住所データを使用した住所ロケーターです。住所ロケーターがあれば ArcGIS ですぐに「住所検索」や「バッチ ジオコーディング」などの各種住所ジオコーディング機能をご利用いただくことができます。
ArcGIS Geo Suite 住居レベル 2024では昨年に引き続き、主に ArcMap でご利用いただけるクラシックロケーターと、ArcGIS Pro 3.0 以降でご利用可能なロケーターの二種類のロケーターをご提供します。
(クラシックロケーターの最後のサポートバージョンについてはこちらをご参照ください)
ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所の特徴
建物レベルまで住所検索可能
本製品は製品名の通り、住居レベル(号レベル)まで住所検索やジオコーディングが可能です。例えば下記の住所の場合
スターターパック 街区レベル住所では
以下の赤字となっている街区レベルまでが検索できます。
一方本製品は以下の赤字となっている住居レベル(号レベル)まで住所検索ができ、建物レベルで特定が可能です。
(東京都千代田区平河町2-7-1 塩崎ビル5F の検索結果)
大量の住所データのバッチジオコーディング可能
住居レベルでジオコーディングを行いたい場合は、本製品だけでなく ArcGIS Online で使用することができる、World Geocoding Service でも行うことができます。
しかし、 World Geocoding Service を使用して大量のジオコーディングを行う場合大量のクレジットが必要となります。一方、本製品はオフライン環境での処理を行うため、消費クレジットを気にすることなく大量の住所データをジオコーディング可能です。
またジオコーディングの処理時間も、10 万件の住所データに対して約 6 分で処理することができます。
日本の住所に対応した解析・正規化ルールを設定
先日デジタル大臣の発言で話題となった住所の表記ゆれについて、本製品のロケーターは ArcGIS のテクノロジーで住所の表記ゆれに対応済みです!
例えば「東京都千代田区平河町2-7-1」という住所に対して、「千代田区平河町二丁目7の1」と記入する人もいれば、「千代田区平河町2の7の1」と記入する人もいます。
本製品のロケーターではこのような表記ゆれする入力住所に対して、「東京都千代田区平河町2-7-1」と正規化した住所で結果を返すようにしております。
(入力住所が「千代田区平河町二丁目7の1」の場合)
(入力住所が「千代田区平河町2の7の1」の場合)
本製品ではその他以下のような入力住所の表記ゆれに対して、正規化した住所を返しております。
- 異体字(例:竜⇔龍、国⇔國 など)
- 区切り文字(例:丁目、番地、- 、の、~など)
- 漢数字、アラビア数字(例:十、一〇、百、一〇〇、千、万など)
- 都道府県、郡名省略補完
(入力住所が「茨城県龍ケ崎市」の場合)
(入力住所が「茨城県竜ケ崎市」の場合)
住所データを ArcGIS で利用する際は、ぜひ、本製品を皆様の業務や研究などにお役立てください。