IoT センサーやデータ ソース、その他 API などからデータを取り込み、リアルタイムのデータ フィードを処理、視覚化、解析することができる ArcGIS Velocity がアップデートされました。ここでは、2024 年 3 月のアップデートで追加された以下の新機能や機能強化をご紹介します。
- 新しい GTFS フィード タイプにより、交通データの GTFS (General Transit Feed Specification) フィードをポーリングできるようになりました。
- HTTP ポーラー フィード タイプには、追加の API からのデータの取り込みを可能にするグローバル変数の日付と時刻の形式コントロールが含まれるようになりました。
- 有効なリフレッシュ トークンを持つすべてのユーザーに、ArcGIS Velocity のリリースとアップグレードが通知されるようになりました。
交通機関のデータ フィードへの接続
新しい GTFS フィード タイプを使用すると、交通データの General Transit Feed Specification (GTFS) リアルタイム フィードをポーリングできるようになりました。以下の図は、オレゴン州ポートランド地域にサービスを提供する TriMet から GTFS フィードをポーリングする例となります。
GTFS フィード タイプは、車両の位置、移動の更新、サービス アラートを含む 3 つの異なるタイプの情報をポーリングできます。
- 車両位置には、車両の位置と混雑レベルに関する情報が含まれます。
- 移動の最新情報には、遅延、欠航、ルート変更に関する情報が含まれます。
- サービス アラートには、移動された停留所に関する情報や、駅、路線、またはネットワーク全体に影響を与える予期せぬイベントに関する情報が含まれます。
GTFS についてさらに詳しく知りたい場合は、「GTFS リアルタイムの概要」をご覧ください。
HTTP ポーラーにおけるグローバル変数の使用
HTTP ポーラー フィード タイプが拡張され、URL パラメーター、カスタム ヘッダー、または POST 本体パラメーターにグローバル変数の日付と時刻の形式コントロールが含まれるようになり、追加の API からのデータの取り込みが可能になりました。これらのパラメーターで使用可能なサポートされているグローバル変数は次の通りです。
- $accessToken – ログイン セッションの視覚情報。
- $feed.FeedStartTime – フィードが開始された時刻。
- $feed.FeedScheduledStartTime – フィードの次回の繰り返しがスケジュールされている時刻。
- $feed.FeedLastScheduledStartTime – フィードの最後の繰り返しがスケジュールされた時刻。
日付形式 (エポック ミリ秒、エポック秒、文字列形式) の設定の詳細については、「日付と時刻のパラメーター」をご覧ください。
製品コミュニケーションの改善
ArcGIS Velocity のリリースとアップグレードに関するコミュニケーションが改善されました。以前は、新しいリリースまたはアップグレードについては、管理者のみに通知されていました。現在は、有効な更新トークンを持つ組織内のすべてのユーザーに通知が送信されますので、すべての Velocity ユーザーは、必要に応じて新しいリリースまたはアップグレードに対する準備を事前に行ったり、リリースごとに新機能を確認したりすることができます。
サブスクリプション ライセンス レベルの詳細については、「ライセンス」をご覧ください。
参考情報
詳細については、ドキュメントの新機能をご参照ください。また、このリリースにおける不具合修正や機能拡張については、ArcGIS Velocity Issues Addressed List – March 2024 をご参照ください。製品に関するアイデア、拡張機能、機能に関する要望がある場合は、Esri Community の ArcGIS Velocity Ideas に投稿をお願いします。
ArcGIS Velocity の詳細については、製品ビデオ、チュートリアル、ドキュメントなど、利用可能なリソースをご覧いただければと思います。
関連リンク
- 米国 Esri ArcGIS ブログ
- ESRI ジャパン Web サイト
- ESRI ジャパン ArcGIS ブログ
- ESRI コミュニティ ブログ