2024 年 6 月 26 日 (日本時間 2024 年 6 月 27 日) に、クラウド GIS である ArcGIS Online がアップデートされました。今回のアップデートでは、ゴミ箱機能が実装され、コンテンツの管理を万全にできるようになりました。本ブログではゴミ箱をピックアップしてご紹介します。
その他の主な新機能・機能強化については ArcGIS Online (2024 年 6 月アップデート) の新機能をご参照ください。
ゴミ箱とは?
ArcGIS Online のコンテンツを完全に削除する前に一時的に保持できる機能です。ゴミ箱に移動したコンテンツは 14 日間 (336 時間) に限って復元できます。これによって組織の管理者およびアイテムの所有者は、誤操作によるデータの削除を防ぐことができます。
また管理者であればアイテム レポートをエクスポートして、組織内のゴミ箱に含まれるコンテンツを確認できます。
ゴミ箱を利用するためには?
ゴミ箱は、新しい組織サイトではデフォルトで有効化されており、コンテンツを作成する権限をもつユーザーなら誰でも利用可能です。また組織の管理者であれば、組織内のすべてのゴミ箱にアクセスできます。
なお、ゴミ箱の利用は管理者によって有効化/無効化を設定でき、組織内のコンテンツ管理を厳格に実施できます。管理者によるゴミ箱の有効化/無効化についてはヘルプをご参照ください。
ゴミ箱への移動とゴミ箱から復元する方法
移動する方法
- アイテムの所有者として組織にサイン インします。
- [コンテンツ] ページから [マイ コンテンツ] タブを選択します。
- 削除したいアイテムのチェックボックスをオンにし、[削除] をクリックします。
- [アイテムの削除] ウィンドウで、アイテムを削除しても問題ないかを確認し、[削除] をクリックします。
- 削除したアイテムは [ゴミ箱] に移動します。
なお [ゴミ箱] を有効化していない場合はそのまま完全に削除されます。ご注意ください。
復元する方法
- アイテムの所有者として組織にサイン インします。
- [コンテンツ] ページから [マイ コンテンツ] タブをクリックします。
- [フォルダー] 内の [ゴミ箱] をクリックします。
- ゴミ箱の中から復元したいアイテムを選択し、[復元] をクリックします。
- [アイテムの復元] ウィンドウで復元先のフォルダーを指定し、[復元] をクリックします。
- アイテムは指定したフォルダーへ復元されます。
復元時の留意点について
ゴミ箱から復元する場合、いくつかの留意点があります。主な留意点は以下のとおりです。
- 削除前に設定されていたアイテムの共有設定やカテゴリは保存されません。復元後、再度設定を行う必要があります。
- Web マップにオフライン マップ エリアが定義されていた場合、オフライン マップ エリアはゴミ箱内では保持されません。復元後、再定義する必要があります。
- ゴミ箱内のアイテムに対してもストレージ保存におけるクレジットを消費します。
- 一部のアイテムはゴミ箱に移動することなく削除されます。またトライアル アカウントなどではゴミ箱を使用できません。
詳細についてはヘルプをご参照ください。
おわりに
ArcGIS Online のスタートアップ ガイドに管理者向けの「アイテムの削除と復元」、逆引きガイドにユーザー向けの「アイテムを削除、復元したい」を公開しています。そちらもご参照ください。
ゴミ箱は多くのユーザーが待望していた機能であり、ArcGIS Online をより強固なプラットフォームとして活用するための強力な機能です。新しくなった ArcGIS Online をぜひご活用ください。