データ準備不要! ArcGIS ではじめるネットワーク解析

ArcGIS で道路データを使ったネットワーク解析を行いたいと考えている方は必見です。本記事ではそんな方にオススメのサービスと製品をご紹介します。

オンラインですぐにネットワーク解析!World Network Service

ArcGIS Online には、データの用意なしに世界中のデータを利用できるロケーションサービスがあることをご存じですか?その中の 1 つである World Network Service では、世界(ネットワーク解析の有効範囲)の道路ネットワークを使った各種解析を行うことができます。

カーナビゲーションのように道路に沿って最短ルートを算出する「移動コストの計算」、ある地点からの距離を、単純に円ではなく道路に沿った距離や時間で面(ポリゴン)を描く「移動エリアの生成」、複数の車が最短時間で一連の訪問先を訪問できる「ルートの計画」など、さまざまな解析が可能です。 World Network Service でネットワーク解析を行うと、ArcGIS Online のクレジットを消費しますが、その他にデータを購入したり、Network Analyst エクステンションを導入したりする必要はありません。ですので、少量からすぐにネットワーク解析をはじめることができます。

オフラインの道路網製品も!

ArcGIS Network Analyst を使って、クレジットを消費せずに大量のネットワーク解析を行いたい!あるいは、日本において、車種別の交通規制や履歴交通量を用いてネットワーク解析を行いたい!という方には、ArcGIS Geo Suiteのラインナップとして 3 つのオフライン道路網製品をご用意しています。 3 つの製品の比較を以下の表にまとめました。

製品・サービス名一般車
交通規制
種別
交通規制
履歴
交通量
特徴
ArcGIS Geo Suite 道路網××一般車両向けの交通規制を
収録したベーシックな
道路網。クレジットを
気にせず、大量の解析を
行いたい方におすすめ
ArcGIS Geo Suite 車種別規制付き道路網×トラックや特殊車両など、
車種別の交通(車高、車幅、
重量などの規制情報)を
使った解析が可能
ArcGIS Geo Suite 履歴交通量付き道路網×カープローブデータを
もとに構築した履歴交通量
モデルを設定済。
曜日・時間帯における
各道路の混雑パターンを
考慮したよりリアルな
解析が可能

3 つの道路網データを並べたのが下図となります。車種別規制付き道路網、履歴交通量付き道路網には、属性が追加されていることがわかります。

また、東京の銀座の数寄屋橋交差点から 5 分で到達できる範囲を比較したものが下図となります。

3つの道路網製品で、到達圏の範囲が違っていることがわかります。お客様のニーズに応じて、道路網製品をお選びいただけます。

物流業の業務や、教育機関での研究等で ArcGIS をお使いの際に、道路ネットワークを使った解析を行いたいという方は数多くいらっしゃるかと思います。その際は、World Network Service や ArcGIS Geo Suite 道路網製品の活用をぜひご検討ください!

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