Microsoft SharePoint 上のコンテンツをマッピング、検索するためのアドイン ArcGIS for SharePoint の最新版 (2024 年 11 月アップデート) では、SharePoint データに位置情報を追加する機能の強化が行われました。本ブログでは、SharePoint 上のデータをマップに可視化するための、位置情報を追加する機能を紹介いたします。
写真に含まれる EXIF データの抽出
スマートフォン等で撮影した写真のメタデータである EXIF データの情報を抽出する機能が新しく追加されました。
- SharePoint のドキュメント ライブラリで、フォルダー内のすべての写真、もしくは一部の写真データを選択 → [EXIF データの抽出] をクリックします。
- [抽出するデータ] で「GPSLatitude」、「GPSLongitude」が選択されていることを確認し、[実行] をクリックします。
※ [EXIF タグの検索] で、他のメタデータを選択することも可能です。
- 自動的に作成される「GPSLatitude」「GPSLongitude」の列で、写真の EXIF から抽出した経緯度の値が各写真に追加されたことを確認します。
なお、[EXIF 抽出ステータス] の列のチェック マークは、EXIF から位置情報を正常に抽出できたことを示します。
境界データの位置情報を追加
SharePoint 上の位置を持たないデータに対し位置情報を追加できる [位置情報の有効化] (旧称ジオコード) 機能が強化され、ポイント データだけでなく、境界を示すようなポリゴン データの地理情報を参照、追加できるようになりました。
- 位置情報を追加したい SharePoint リストのレコードを選択し、[位置の有効化] をクリックします。
- ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise の組織ユーザーとしてサイン インします。
- [地理データの結合] タブをクリックし、レイヤーを検索、選択します。
- 選択したレイヤーと、SharePoint リストの列で対応するフィールドをそれぞれ選択し、[位置の有効化] をクリックします。
- SharePoint リストに [位置の有効化ステータス] 列が自動で追加され、各行のチェック マークは、位置情報を正常に追加できたことを示します。
位置情報を追加したデータの活用
[EXIF の抽出] および [位置の有効化] 機能で位置情報を追加した SharePoint 上のデータは、サイト ページに挿入した ArcGIS for SharePoint のマップで可視化することができます。
SharePoint にある位置情報を持たないデータも ArcGIS for SharePoint を使って位置情報を追加すれば手軽にマップに可視化できます。ぜひお試しください!