ArcGIS Pro 3.6 をリリースしました!

アイキャッチ画像 (ArcGIS Pro)

高機能デスクトップ GIS である ArcGIS Pro 3.6 を、 2025 年 12 月 18 日 (日本時間 12 月 19 日) にリリースしました。ArcGIS Pro 3.6 では、多くの新機能の追加や機能改善が行われました。ここでは、その一部をハイライトでご紹介します!

新機能ハイライト

ModelBuilder の再設計

ModelBuilder は、ArcGIS Online の ModelBuilder とより一貫性を持たせるため、視覚的にモダンなデザインへと刷新されました。新しいデザインには、次のような変更が含まれています。

  • エレメントの形状変更
    ツール、変数、入力、出力などのエレメントは、丸みを帯びた長方形で表示されます。新しい変数やツールを追加すると、無効状態を示すグレーで表示されます。
  • 実行可能なエレメントの色分け
    実行準備が整ったツールや変数は、パステル カラーで表示されます。
  • グループの新しい配色
    グループは、他のエレメントのカラー テーマに合わせた新しい色で表現されます。
  • アイコン表示の改善
    変数にはデータ型アイコン、ツールにはツール タイプ(組み込み、モデル、スクリプト)を示すアイコンが表示されます。データ変数をツールに接続すると、ツールのパラメーターとアイコンを一覧表示するポップアップが開きます。
  • ツールの実行状況表示
    ツール実行中は進捗バーが表示され、完了後は成功なら緑のチェック マーク、失敗なら赤い「×」が表示されます。グループ内でツールが失敗した場合、そのグループも赤色で強調されます。

Google Photorealistic 3D ベースマップ

ArcGIS Online 組織にサイン インし、Google Photorealistic 3D ベースマップへのアクセスが有効になっている場合、ローカルまたはグローバルの 3D シーンで、このベースマップを利用できます。Google Photorealistic 3D ベースマップを使用することで、リアリティーのある 3D 表現が可能です。

ArcGIS Online において、Google Photorealistic 3D ベースマップのアクセスはベータ版として提供されています。ArcGIS Pro での利用も、その条件に準ずるものです。

ガウシアン スプラット レイヤー

ガウシアン スプラット レイヤーを 3D シーンに追加することで、従来の写真測量手法では再現が難しい複雑なジオメトリーを、非常にリアルにビジュアライゼーションできます。
細い人工構造物はもちろん、木の葉のような自然のディテールも鮮明に表現可能です。

ガウシアン スプラット レイヤーを作成するには、Standard 以上のライセンス レベルとArcGIS Reality ライセンスが必要です。

ジオプロセシング ツールの実行モード

ジオプロセシング ツールは、ジオプロセシング スレッドまたはフォアグラウンドスレッドで実行できます。
フォアグラウンド スレッドで実行すると、ArcGIS Pro の操作はブロックされますが、処理速度は速くなる場合があります。一方、ジオプロセシング スレッドで実行すると、ツールはバックグラウンドで動作し、他のインターフェースでの操作を妨げません。
これらのオプションは、[ジオプロセシング] ウィンドウで開いたツールの [実行モード] ボタンから選択できます。

天気効果の改善

天候効果を適用したシーンでは、雲のライティングがよりリアルになり、光が少ない状況や完全に暗い状況でもより自然な表現が行われるようになりました。さらにライティングは太陽の位置に応じて変化するため、時間帯や季節による雰囲気の違いも表現できます。

製品関連ドキュメント・ツールについて

ESRIジャパンが提供する ArcGIS Pro 3.6 のリソースについては、日本国内用のアドイン ツールは 1 月中旬頃、逆引きガイドは 1 月下旬~2 月上旬頃の提供を予定しています。

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