ジオフェンス(仮想の地理的な境界線)は、スマートフォンの位置情報を利用して、店舗周辺の人にクーポン情報を送る用途などに利用されています。
このジオフェンスに対応したクラウド サービスである Esri Geotrigger Service を 2014 年 8 月 8 日(金)に国内リリースしました。
ジオフェンスの利用シーンを拡大
Esri Geotrigger Service はジオフェンスに入った/出た人、またはジオフェンスの中にいる人のスマートフォンにメッセージや URL などのデータを送ることができます。ジオフェンスは単純な円だけではなく多角形にも対応し、道路や河川周辺、特定の地区など地理的要因に応じて設定することができます。
またスマートフォンにメッセージなどを送るだけではなく、ユーザーの情報を独自のサーバにコールバックさせることもできます。これを使うと、たとえば Esri Geotrigger Service を顧客誘導に利用し、Esri Business Analyst で顧客情報を基に商圏分析を行うような仕組みを ArcGIS 製品で実現できるようになります。
効率的にジオフェンス アプリを開発
ジオフェンスは ArcGIS Online のクラウド サービスで一元的に管理されるため、サービスをホストするためのサーバなどの準備が不要です。またジオフェンスの形状や送信するメッセージ内容を設定するための既成の Web アプリケーションも用意されているので、アプリケーションの開発コストを削減できます。
アプリケーション開発用には Android/iOS 専用の SDK が用意されており、既存アプリにジオフェンス機能を組み込むことが可能です。また独自のバッテリー管理機能でバッテリーの消費を抑えたジオフェンス アプリケーションを迅速に開発することができます。
Esri Geotrigger Service は ArcGIS Online で提供されるサービスの1つです。ArcGIS Online 組織向けプランや開発者向けプラン、ArcGIS for Desktop ユーザ向けなどを既にご契約されている方は、ジオフェンス アプリケーションの開発をすぐに始められます(ジオフェンスの使用量に応じて、ArcGIS Online のクレジットが消費されます)。
ジオフェンス アプリケーションの構築を検討されている方、サービスにご興味がある方は ESRIジャパンの製品ページをご覧ください。
■関連リンク
・Esri 社(米国)Web サイト