ArcGIS API for JavaScript の最新バージョン 4.3 およびバージョン 3.20 をリリースしました。以下では、本バージョンにおける新機能、機能拡張の一部をご紹介します。
バージョン 4.3
フィーチャの編集
フィーチャ レイヤー(esri/layers/FeatureLayer)に編集のための applyEdits メソッドが追加され、フィーチャを作成、更新、削除することが可能になりました。
シーン レイヤーのフィルターおよびクエリ
3D コンテンツを配信するシーン サービスを表示するためのシーン レイヤー(esri/layers/SceneLayer)にフィルタリングおよびクエリ機能が実装されました。フィーチャをフィルタリングする definitionExpression パラメーターやフィーチャ サービスに対してクエリを行う queryFeatures メソッドを利用して、必要なデータだけを取得、表示することができるようになります。
※一部機能はベータ版です。
点群レイヤーの点の大きさと密度の調整
点群レイヤー(esri/layers/PointCloudLayer)は大量の LIDAR データを処理した点群データを表示することができます。この点群レイヤーのレンダリングを定義する点群レンダラー(esri/renderers/PointCloudRenderer)に、点の大きさや密度を設定するプロパティが追加されました。
その他の機能拡張/仕様変更
- 新規ウィジェットの追加:以下のウィジェットが追加されました。
- ベースマップ ギャラリー ウィジェット(esri/widgets/BasemapGallery):ArcGIS.com やユーザーが定義したベースマップを一覧に表示し、切り替えることができます。
- スケールバー ウィジェット(esri/widgets/ScaleBar):マップまたは HTML ノードにスケールバーを表示します。
- 展開ウィジェット(ベータ版)(esri/widgets/Expand):ウィジェットが表示されている要素を展開するボタンを提供します。
- 新規レイヤーの追加:以下のレイヤーが追加されました。
- GeoRSS レイヤー(esri/layers/GeoRSSLayer):RSS フィードに地理情報を含むことができる GeoRSS をもとにレイヤーを作成します。
バージョン 3.20
ルート案内ウィジェットのバリアボタン
目的の地点間の経路を解析、表示するルート案内ウィジェット(esri/dijit/Directions)に showBarriersButton オプションが追加されました。showBarriersButtonオプションは経路上に通行不可のライン バリアを描画するボタンを提供します。ボタンをクリックして経路にバリアを追加すると、バリアを避けた経路が再計算されます。
その他の更新情報や新機能については、ArcGIS for Developers の ArcGIS API for JavaScript 新機能(英語ページ)(バージョン 4.3 / バージョン 3.20)をご参照ください。
※ベータ版は試用を目的とした公開であり、正式なリリースではありませんので、機能あるいはパフォーマンスについての保証はされておりません。
※ArcGIS API for JavaScript は API の全面的な見直しが行われ、バージョン 4.x 系として新たにリリースされています。現在、バージョン 4.x 系にはバージョン 3.x 系のすべての機能は含まれていませんが、今後のリリースで順次追加されていく予定です。アプリケーションの要件を考慮して、どちらのバージョンを使用するのかご検討ください。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト
・ArcGIS API for JavaScript
Esri 社(米国)Web サイト
・ArcGIS API for JavaScript(バージョン 4.3)
・ArcGIS API for JavaScript(バージョン 3.20)
Esri Japan GitHub
・ArcGIS for Developers 開発リソース集