米国 Esri 社が提供している 3D 対応 GIS フリービューアー「ArcGIS Earth」 の最新バージョン 1.10 がリリースされました。今回のリリースでは、既存の不具合の修正、KML データの編集のサポートや先月末リリースされた ArcGIS Earth Mobile 1.1 との QR コードによる連携など、データの操作性に関しての機能が拡張されています。
※ ArcGIS Earth Mobile は AppStore (iOS の場合) または Google Play (Android の場合) からインストールできます。
ArcGIS Earth 1.10 の新機能
KML/KMZ の編集
KML の編集が可能になりました。ポイント、ライン、ポリゴンの追加やグラウンド オーバーレイおよびスクリーン オーバーレイが追加できるようになっています。また、編集した KML は保存することもできます。
札幌 3D 建物モデルの KML に、ポリゴン、スクリーンおよびグラウンド オーバーレイを追加し、新規保存
※空中写真の出典:国土地理院ウェブサイト
QR コード作成
ArcGIS Earth では、Web シーンや、ArcGIS Services、ポータル アイテムのデータから QR コードを生成することができるようになりました。簡単なフローを以下にご紹介します。
1. ArcGIS Earth にデータを追加し、プロパティを開き、[サマリー] タブの [共有] をクリックします。
すると、以下のように QR コードが生成されます。
2. ArcGIS Earth モバイル版をインストールして、下記の QR コードを読み込んでみましょう。
3. ArcGIS Earth Mobile の [データの追加] で QR コードの読み取りが可能です (下記は iOS 版の例です)。
その他新機能については、ArcGIS Earth 1.10 の新機能ページをご参照ください。
ArcGIS Earth は、国内未サポート製品ですが、軽量でシンプルなフリービューアーですので、誰でも簡単に操作できます。今回更に新機能が追加されたので、ぜひお試しください。
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