ArcGIS Pro ではフィーチャクラスの添付ファイルとして画像、PDF、テキスト文書などをアタッチメントとして付与することができます。
従来、アタッチメントの追加や削除には Standard 以上のライセンスが必要でしたが、ArcGIS Pro 3.3 以降は Basic ライセンスでも利用可能になりました。
さらに [アタッチメントのエクスポート] ツールが追加され、Basic ライセンスでフィーチャクラスに添付されているファイルをローカルに一括でダウンロードできます。詳細は以前の記事「ArcGIS Pro 3.3 をリリースしました!」をご参照ください。
ArcGIS Online のホスト フィーチャ レイヤーにおいても、このツールを使用して添付ファイルをダウンロードすることができます。添付ファイルの容量が大きい場合や、クレジット消費を抑えたい場合には、一度ローカルにダウンロードしてご利用いただくと便利です。
今回は、添付ファイルをローカルにダウンロードする際に、どのフィーチャにリンクしていたかを確認できる形式で保存する方法をご紹介します!

エクスポート手順
- ArcGIS Pro の [カタログ] ウィンドウから、添付ファイルを保有するフィーチャクラスまたはホスト フィーチャ レイヤーをマップに追加します。
- [解析] タブの [ツール] をクリックし、[アタッチメントのエクスポート] ツールを検索し、起動します。
- 以下のパラメーターを入力して実行します。
- 入力データセット:ポイント データ
- 出力場所:アタッチメントを保存するローカル フォルダーを指定
- 名前の形式:フィールド値を接頭辞として追加
- 名前フィールド:一意の ID があるフィールド(ここでは、「名前」フィールドで指定していますが、ない場合は、ObjectID フィールドを指定)
- 保存先のフォルダーを開き、ファイル名が、「ID」+「元のファイル名」となっていることを確認してください。このファイル名から、添付ファイルがどのフィーチャとリンクしていたかを確認することができます。

添付ファイルの管理がもっと簡単になるこの機能、ぜひ活用してみてください。
クレジット節約や作業効率化にもつながるので、ArcGIS Pro ・ArcGIS Online ユーザー必見です。
