無償の GIS ブラウザである、ArcGIS Explorer は、簡単にカスタマイズを行うことができるアプリケーションでもあります。この ArcGIS Explorer のカスタマイズについて、数回に分けてご紹介していきます。
ArcGIS Explorer をカスタマイズする上で、プログラマである必要はありません。また、本体同様 ArcGIS Explorer SDK は無償でダウンロードできますし、開発環境として Visual Studio Express 版を使用できますので、どなたでも気軽にカスタマイズを始めることが可能です。
まず手始めとして、すでに作成済みのアドインを ArcGIS Explorer に追加して、 ArcGIS Explorer の機能を拡張してみましょう (「アドイン」とは、ArcGIS Explorer に追加できる機能拡張モジュールを指します)。
ArcGIS Explorer ラボサイトでは、 Esri の ArcGIS Explorer チームが各種のアドインを公開しています。今回は、この中から Street Viewer アドインを ArcGIS Explorer に追加します。
Street Viewer アドインのダウンロードリンクをクリックして [開く] を選択すると、 Street Viewer アドインが ArcGIS Explorer に自動的にインストールされ、 ArcGIS Explorer のアドイン タブに表示されます。このアドインを使用して地図上をクリックすると、 Google ストリート ビューを表示することができます。
アドインを一旦コンピュータにダウンロードした場合や電子メールで受け取った場合は、アドインは .eaz という拡張子でファイルとして存在します。
次に、アドイン ファイルを ArcGIS Explorer に追加する方法をご紹介します。 ArcGIS Explorer の左上にある、 [ArcGIS Explorer ボタン] をクリックし、 [ArcGIS Explorer オプション] をクリックします。
ArcGIS Explorer オプション ダイアログの左側のリストにある [リソース] をクリックし、アドインの管理の隣にある [アドイン] をクリックします。
ArcGIS Explorer アドイン ダイアログの [追加] ボタンをクリックし、アドイン ファイルを指定すると、リストにアドインが表示されます。
ダイアログを閉じると、ArcGIS Explorer の再起動を要求されます。 ArcGIS Explorer の再起動後、アドイン タブに先ほど追加したアドインが表示され、使用することができます。
以上の操作で、 ArcGIS Explorer の機能をアドインで拡張することができます。機能の追加に関する詳細は、 ArcGIS Explorer ヘルプの「機能の追加」をご参照ください。
次回は、「アプリケーション構成」についてご紹介する予定です。