ArcGIS 10.1 for Desktop では、座標系の設定時に指定する座標系のフォルダ構成が変更になりました。
最上位にあるフォルダは「地理座標系」と「投影座標系」の 2 つのみで、バージョン 10.0 まで存在した日本周辺の座標系フォルダがなくなり、各座標系はそれぞれ以下のフォルダに収容されています。
■日本の測地系
「地理座標系」→「アジア」
■WGS 1984 測地系
「地理座標系」→「世界」
■平面直角座標系
「投影座標系」→「各国の座標系」→「日本」
■UTM座標系(日本の測地系)
「投影座標系」→「UTM 座標系」→「アジア」
■UTM座標系(WGS 1984 測地系)
「投影座標系」→「UTM 座標系」→「WGS 1984」
一見すると日本で使用される座標系のフォルダが分かれていてアクセスしづらくなったようにも見えますが、ArcGIS 10.1 では、座標系の検索ができるようになりましたので、すばやく目的の座標系を探し出すことができます。座標系の検索については、以前のブログ記事「ArcGIS 10.1 新機能 – 座標系の検索」でもご紹介していますが、本記事では日本で使用される座標系を効率的に検索できるキーワードについてご紹介します。
■日本の地理座標系を検索するキーワード
「測地」と入力します。
■平面直角座標系を検索するキーワード
「直角」と入力します。
■平面直角座標系の特定の座標系を検索するキーワード
例)第 9 系の場合
「第 9」と入力します。
(「第」と「9」の間には半角スペースを入れてください。)
■UTM 座標系を検索するキーワード
「UTM 座標」と入力します。
(「UTM」と「座標」の間には半角スペースを入れてください。)
■UTM 座標系の特定の座標系を検索する気ワード
例)第 53 帯の場合
「第 53」と入力します。
(「第」と「53」の間には半角スペースを入れてください。)
■座標系の ID(WKID)による検索
各座標系には固有の ID が割り当てられていて、この ID を指定した座標系の検索ができます。
日本で使用される投影座標系の WKID については、ArcGIS 10.1 for Desktop クイックリファレンス カード に記載されていますのでご参照ください。
最後に座標系に関して参考情報を 2 つご紹介します。
■地方図・国際図用座標系
日本の地方図や国際図用の座標系を、以下のサポート ページにて投影情報ファイルを提供していますので、必要に応じてこちら
をダウンロードしてご利用ください。
■JGD 2011 に基づいた座標系
「ArcGIS 10 測地成果 2011対応パック」(要サポート ログイン)で提供している座標系や機能ですが、ArcGIS 10.1 では、
「ArcGIS 10.1 Service Pack 1 for Desktop」(要サポート ログイン)をインストールすることで実装されます。