皆さんは「Excel で管理している住所録を地図に表示したい」といった経験はありませんか? Excel を使うと、GIS の知識が無くても、誰でも簡単に短時間で住所録を地図化することができます。
以下では、自治体の担当職員の方が管理している避難所データを Excel で作成し、報告書やプレゼンテーションなどに活用するという想定でその手順をご紹介します。今回この記事では、Esri Maps for Office という ArcGIS Online 組織向けプランに含まれている付属製品を使用しています。
■ Excel からサインイン
まず、Esri Maps for Office をインストールすると、Excel の画面上に[Esri Maps]というタブが追加されます。Excel の[Esri Maps]タブから、ArcGIS Online にサインインします。この記事では、以下のサンプルデータを利用します。これで、地図を作成する準備ができます。
■ Excel からマップ作成
Excel 上にマップを挿入し、避難所のデータを追加します。まず、[マップの挿入]→[Excel データの追加]を選択します。ここからは画面に従い、データを追加します。[セル範囲の選択]を選択し、地図に追加したいセル範囲を選択します。[位置情報の列]では、住所情報を格納している列を選択し、最後に[データをマップに追加]をクリックします。
■ データの表示
Excel で選択した場所を地図で表示します。対象の場所のデータが格納されている行番号を右クリックして、[マップ上で選択]を選択すると、その場所がハイライトされます。
次に、Excel でフィルタリングした情報を地図上でハイライトします。[データ]タブから[フィルター]を選択し、分析したいフィールドで条件を設定します。
■ 報告書の作成
作成した地図は、ワンクリックで PowerPoint の資料として埋め込むことができます。[Esri Maps]タブの[スライドの作成]をクリックすると、作成した地図が自動的にPowerPoint に追加されます。スライドショーでプレビューすると、地図をダイナミックに動かしながら見せることができ、効果的なプレゼンテーションができます。
また、ArcGIS Online 上に保存されているマップを検索して、そのまま追加して利用することもできます。まず[Esri Maps]のタブの[マップ スライドの追加]]を選択します。[マップ スライドの追加]ウィンドウの[検索]で、PowerPoint へ追加したい地図を検索します。追加したい地図を、[開く]、[マップ スライドの作成]の順番にクリックし、地図を追加します。あとは地図のサイズを調整し、タイトル、説明、凡例などを追加します。
[マップ スライドの作成] の下にある[動的にする]にチェックを入れると、プレゼンテーション中に拡大、縮小などを行うことができます。
今回記事で紹介した Esri Maps for Office は 30 日間の無料トライアル で体感いただけます。是非この便利さを体感してみてください。
■関連リンク
・ArcGIS Online 組織向けプランの紹介ページ: http://www.esrij.com/products/arcgis/online/arcgis-online/
・ArcGIS.com ヘルプ:http://help.arcgis.com/ja/arcgisonline/help/index.html