ArcGIS 3D Analyst では地形を利用したさまざまな解析を行うことができます。今回は、よく使用される断面図を作成する機能をご紹介します。中でも、代表的な [ラインの内挿]、[見通し線作成]、[スタック断面図] の 3 つをご紹介します。
I. ArcMap で サーフェス（地形）の断面図グラフを作成する
手順
1. ArcMap に DEM などのラスタ データや TIN データを追加します（ここでは、 3D Analyst ワークブックの TIN データを追加しています。アクセスするには ESRIジャパン サポート ページへのログインが必要です）。 
2. [3D Analyst] ツールバーの [ラインの内挿] をクリックし、断面図を作成したいラインを描画します。
3. [断面図グラフ] ボタンをクリックすると、断面図グラフが作成されます。
II. ArcMap で サーフェス（地形）の見通し断面図を作成する
手順
1. [3D Analyst] ツールバーの [見通し線作成]をクリックし、見通し線を作成したいラインを描画します。観測点から見た可視エリア（緑色）、不可視エリア（赤色）を表示します。
2. [断面図グラフ] ボタンをクリックすると、断面図グラフが作成されます。複数ラインを選択しておくと、同時に描画されます。
III.3D アプリケーション上で建物などを考慮した断面図グラフを作成する
手順
1.断面図を作成したいデータを 3D アプリケーションに追加します（ここでは ArcScene を使用）。
2.ArcToolbox の [3D Analyst] → [ファンクション サーフェス] → [スタック断面図] を起動し、以下のように設定します。
3.ツールを実行すると、断面図グラフが作成されます。
なお、この I、II、III の手法で作成したグラフはどちらもテキストや画像ファイルとしてエクスポートすることができます。
3D Analyst だけの機能ですので、お持ちの方は是非ご活用ください。
ツールの詳細については下記関連リンクからヘルプをご参照ください。
■関連リンク
・断面図グラフ作成の基礎（ArcGIS ヘルプ）
・見通し線の作成（ArcGIS ヘルプ）
・スタック断面図（ArcGIS ヘルプ）
・ArcGIS 10.1新機能―ArcGIS 3D Analystで使えるジオプロセシング ツール（ArcGIS ブログ）
・何ができるの？ ArcGIS Spatial Analyst – 内挿 –（ArcGIS ブログ）