Windows プラットフォームの新しい開発キット、ArcGIS Runtime SDK for .NET の機能概要

先日、今後リリース予定の Windows プラットフォームの新しい開発キット(SDK)である「ArcGIS Runtime SDK for .NET」を本ブログにてご紹介しましたが、今回は第 2 弾として、ArcGIS Runtime SDK for .NET の代表的な機能と特長についてご紹介します。

■主な機能
地図表現や検索(属性検索・空間検索)、ネットワーク解析、ジオコーディングといった GIS の基本機能はもちろんのこと、ArcGIS Runtime SDK for .NET ではオフライン編集機能が利用可能です。ネットワークのつながらない環境で現地調査を行う際に、事前にデータをデバイスにダウンロードしておいて、後で差分データをサーバと同期するといったワークフローが可能になります。

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■異なるプラットフォーム間でのコードの共有
「タブレットとデスクトップ アプリを両方作成したい!!」そんな要望にお応えできるのが、ArcGIS Runtime SDK for .NET です。ArcGIS Runtime SDK for .NET は Windows デスクトップ、Windows ストア、Windows Phone の 3 つのプラットフォームに対応しており、それぞれのプラットフォーム用に提供される API は共通の構造を持っているため、異なるプラットフォーム間でコードを共有することが可能です。
現地調査用のアプリを Windows ストアで、現場の進捗や状況のモニタリングを目的としたアプリを Windows デスクトップで作成するような場合、2 つのアプリで共通の機能(ビジネスロジックのコード)を同じクラスとして作成し、それぞれのアプリからその機能(クラス)を呼び出すことでコードが共通化でき、共通の機能に関して別々にコードを書く必要がないため、開発工数を削減し開発効率を大きく向上させることが可能になります。

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■Windows 8.1 ストア アプリ対応
Windows ストア アプリは、タブレット等でのタッチ操作を前提とした新しいタイプの Windows アプリケーションです。iOS(iPhone/iPad)や Android アプリの Windows 版と思っていただけるとイメージしやすいのではないでしょうか。
この Windows 8.1 ストア アプリに ArcGIS Runtime SDK for .NET の Windows ストア用の API ライブラリを使用することで様々な GIS 機能を組み込むことができ、現地調査や営業支援といった業務に役立つソリューションを構築できます。

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ArcGIS Runtime SDK for .NET は基本的な GIS 機能に加えて、オフライン編集機能やデスクトップとタブレット間でのコードの共有、最新の Windows 8.1 ストア アプリ対応と、Windows プラットフォームで最大限に GIS を有効活用するための開発キットです。

今後も本ブログにて追加情報を継続して発信していきますが、最新の情報については米国 Esri 社のサイトをご参照ください。

※ 本稿の内容は ArcGIS Runtime SDK for .NET のベータ版時点の情報に基づいており、製品のリリース時に提供される機能・サービスとは異なる可能性があります。

■関連リンク
・ArcGIS Runtime SDK for .NET (Beta):https://developers.arcgis.com/net

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