ArcGIS Pro 3.7 における .NET 10 への対応について

アイキャッチ画像 (ArcGIS Pro)

ArcGIS Pro 3.7 (2026 年夏ごろリリース予定) では、内部で使用される .NET のバージョンが Microsoft .NET 10 に移行します。
本記事では、日本国内の ArcGIS Pro ユーザーのみなさまに向けて、今回の変更内容と事前にご確認いただきたいポイントについてご案内します。

※本記事は、米国 Esri 社のブログ記事「ArcGIS Pro 3.7 Moves to .NET 10」を、ESRIジャパン株式会社にて翻訳および加筆修正したものです。

概要

ArcGIS Pro 3.7 は、機能の追加や品質向上を含むマイナー リリースです。
今回のリリースにあたり、ArcGIS Pro が利用する .NET のバージョンが、長期サポート (LTS) 版である .NET 10 に移行します。
この変更によって、ArcGIS Pro 3.x 系との互換性や既存の利用方法には影響が生じることはありません。

ご利用にあたっての重要なポイント

ArcGIS Pro 3.7 をインストールするには、以下のランタイムが事前にインストールされている必要があります。

  • Microsoft .NET Desktop Runtime 10.x.x (64 ビット)

すでにこのランタイムがインストールされている場合は、追加の対応は不要です。社内管理端末などで管理者権限がない場合は、IT 管理部門へ事前にご相談いただくことをおすすめします。

.NET Desktop Runtime 10.x.x は、以下の Microsoft 社のページからダウンロードできます。
.NET 10.0 のダウンロード (Microsoft 社)

なぜ .NET 10 へ移行するのか

Microsoft では、.NET Framework と .NET Core を統合した新しい .NET の提供を継続しており、米国 Esri 社ではその中でも長期サポート (LTS) 版を採用しています。

LTS 版の .NET を利用することで、セキュリティやパフォーマンスの改善を継続的に取り込み、安定した利用環境を提供することが可能になります。

ArcGIS Pro ではこれまでも、.NET の LTS 版のリリースに合わせた更新を行っており、今回の .NET 10 への対応もその一環です。
以下は ArcGIS Pro の各バージョンと .NET のサポート期間の関係を示す図です。アスタリスク (*) が付いている将来の ArcGIS Pro リリースは予定であり、変更される可能性があります。将来の .NET のリリース日は、2025 年 11 月時点の公表されている .NET サポートポリシーに基づいて推定しています。

既存環境・データへの影響について

ArcGIS Pro 3.7 では、以下の互換性が維持されます。

  • ArcGIS Pro 3.7 で作成・保存したプロジェクトは、ArcGIS Pro 3.x 系列で引き続き利用可能
  • ArcGIS Pro SDK 3.x を利用した既存のアドイン、構成管理、プラグイン データ ソース、CoreHost アプリケーションは、原則として そのまま動作

基本的な利用や、既存プロジェクトの継続利用において、大きな影響はありません。

ArcGIS Pro SDK での開発について

ArcGIS Pro 3.7 において、ArcGIS Pro SDK に関する大きな変更はありません。
既存の ArcGIS Pro SDK 3.x に基づく拡張機能は、多くの場合、再コンパイルを行うことなく利用できます。
なお、特定のコンポーネントを利用している場合や、新たに .NET 10 向けの開発・移行を行う場合は、Visual Studio 2026 (18.3.2 以降) が必要となります。

まとめ

ArcGIS Pro 3.7 は .NET 10 に対応したマイナーリリースです。
事前に Microsoft .NET Desktop Runtime 10.x.x (64 ビット) のインストールが必要です。
ArcGIS Pro 3.x 系列との互換性や、既存 SDK 拡張は引き続き維持されます。
ArcGIS Pro 3.7 を円滑にご利用いただくため、事前の環境確認・準備をお願いいたします。

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