ArcGIS Pro で操作、実行できるリアリティー マッピングとして、ArcGIS Reality for ArcGIS Pro があります。本記事では、2025年12月にリリースされた ArcGIS Pro 3.6 での新機能をご紹介します。
インストールの簡素化
これまで個別に提供されていた ArcGIS Reality for ArcGIS Pro のインストーラーは、ArcGIS Pro 3.6 から ArcGIS Pro のインストーラーにバンドルされ、別途インストールする必要がなくなりました。つまり、ArcGIS Reality for ArcGIS Pro のライセンスを有効化するだけ ArcGIS Pro でリアリティー マッピング ワークフローを始めることができます。
ガウシアン スプラット レイヤーをサポート
ガウシアン スプラット レイヤーは、無数の微小で柔らかい楕円体を重ね合わせ、これまでにない高精細でリアルな 3D 表現を実現する新しいレイヤータイプです。複雑で細い形状のインフラ(電線・ガードレール・アンテナなど)を、従来の手法よりも高い精度で表現可能です。
[サーフェスの再構築] ジオプロセシング ツールの [プロダクト] にもガウシアン スプラットが追加され、モデルによる自動化やより柔軟で効率的な 3D データの生成が可能になります。
ガウシアン スプラットについては、ArcGIS Reality 最新情報:ガウシアン スプラットをサポートしました!を参照ください。

航空写真の処理に LiDAR データを追加可能
DSM(数値表層モデル)やトゥルー オルソ、DSM メッシュ。3D メッシュの生成時に航空 LiDAR の入力をサポートしました。これにより、画像の欠落やズレが生じやすいシーンにおいても、LiDAR の高精度な高さ情報を補完的に利用することで、生成物の品質を大幅に向上できます。

左図:リアリティー マッピング ワークスペースを作成時に、画像と併せて LiDAR データや軌道ファイルを追加。
右図:プロダクトの設定作成時に、[LiDAR の使用] を有効化して、LiDAR を統合した生成を実行。
衛星サポートの拡張
ACOMP や Airbus Reflectance などの大気補正済み反射率データに対応し、反射率ベースのトゥルー オルソの生成が可能になりました。また、WorldView Legion 衛星コンステレーション全体をサポートし、高頻度・高分解能の 3D モデル(DSM メッシュ)を効率的に作成できるようになりました。
おわりに
その他にも地上基準点(GCP)用いたワークフローの強化など、さまざまな改善を加えています。新機能の詳細や追加機能については、ArcGIS Pro ヘルプ ドキュメントの新機能|ArcGIS Reality for ArcGIS Pro をご参照ください。
ArcGIS Pro では、ドローン画像・航空写真・衛星画像といった多様なデータソースを活用し、リアリティー マッピング フローをシームレスに実行していただけます。
