使い慣れた Excel 上で気軽に地図を使って情報を見てみたいと考えたことはありませんか。たとえば、こんな状況があるかもしれません。
・Excel 上で気軽にデータを地図上で確認したい。
・GIS は使ってみたいけれど難しそう。Excel の使い方は、ばっちりだ。
・Excel データを ArcMap に取り込んだあとに、もう一度 Excel にエクスポートする必要がある。できれば Excel 上で処理を完結させたい。
こんなお悩みをお持ちの方に向けて、今回は ArcGIS for Desktop 製品を使わずに、Esri Maps for Office を使い Excel 上の住所データを地図へ取り込む方法をご紹介します。
※ Esri Maps for Office をご利用いただくためには下記が必要です。
・アドイン ツールのインストール(Esri Maps for Office ダウンロード ページ)
・ArcGIS Online または Portal for ArcGIS の組織向けプラン指定ユーザーアカウント
・Microsoft Excel 2010/ 2013
準備
お持ちの住所情報を含む Excel を開き、ArcGIS(ArcGIS Online もしくは Portal for ArcGIS の組織サイト)にサイン インをします。
ステップ 1:データをマップへ取り込み
Esri Maps のリボンから [マップの追加] → [追加オプションの確定] → [①データ] でテーブルを指定します。
ステップ 2:位置情報の指定
[②位置情報] プルダウンから住所列を選択し、[位置情報を含む列を確定] をクリックし、国を指定します。日本の住所に場合、「日本」もしくは「世界」を指定します。[Single Line] に住所情報を含む列を選択します。
※住所が複数列にある場合、[複数列] タブに切り替え、各住所情報を指定していきます。複数列を選択したほうが住所のマッチする精度が上がります。
ステップ 3:列によるシンボル設定
[③列によるシンボル設定] で、地図上で描画したいシンボルを選びます。たとえば、店舗ごとの売上高をシンボルの大きさで表現することができます。
ステップ 4:確認
最後に、設定を確認した上で [データの追加] をクリックします。ウィザードの左下に住所ジオコーディング処理にかかる ArcGIS Online のクレジットが表示され、事前にクレジット消費量を把握することができます(クレジット大量消費を未然に防ぐことが可能です)。
いかがでしょうか? Excel の環境を離れずに、このようにデータを簡単に地図に取り込むことができました。緯度経度を使ってデータを取り込む方法や分析については、公開している Esri Maps for Office 3.1 向けのワークブックをぜひ活用ください。
■関連リンク
・Esri Maps for Office
・Esri Maps for Office トライアル
・ArcGIS Online