エイリアスを常に表示するには?

皆さんはジオデータベースのフィールドが持つことのできるエイリアスをご存知ですか? ArcGIS for Desktop において、フィールド名は数字から始まる名前を付けることができません。また ”_”(アンダーバー)以外の特殊文字やスペースを使用することもできません。では、どうしても「1-○○」のような名前を付けたい時はどうすればよいでしょうか。この場合は、実際の名前以外に、エイリアスにわかりやすいデータ名を入力することができます。

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では、フィールドにエイリアスを指定した場合、そのエイリアスはどのように表示させるのでしょうか。

属性テーブルのテーブル オプションから、[フィールドのエイリアスを表示] にチェックを入れると、エイリアスを表示できるようになります。

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属性検索やフィールド演算の際には、下図のようにフィールド一覧の横にある下矢印をクリックすると、フィールド名とエイリアスの切り替えを選択できます。

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いかがでしたか?エイリアスはジオデータベース特有の機能の 1 つです。データ名に制限がある場合でも、エイリアスを使用することによって特殊文字も使用することができるようになります。この機能はシェープファイルにはありませんので、データに別名を付けたいときは、ジオデータベースをご利用ください。そして、エイリアスを入力したのに表示されない場合は、上記手順でエイリアスを表示してみてください。なお、マップ内で操作しているときに限り、シェープファイルでもフィールド名にエイリアスを使用することが可能ですが、これはデータそのものが持っているエイリアスではありませんので、そのマップ内でのみ有効です。


また、エイリアスはフィールド名だけでなく、フィーチャクラス名にも使用することが可能です。フィーチャクラスにエイリアスを入力している場合は、データをマップに追加すると [コンテンツ] ウィンドウにはエイリアスでレイヤー名が表示されますし、空間検索でもレイヤー名にはエイリアスが表示されますので、エイリアス名を入力する以外の設定は不要です。

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本記事でご紹介したエイリアスに関する情報は、逆引きガイドにも記載されています。こちらは先日バージョン 10.3.x 対応版がリリースされましたので、ぜひ皆様の業務にお役立てください。


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