皆さんは ”外国人向け地図記号” というものをご存知でしょうか。今年の 3 月末に、国土地理院より外国人にわかりやすい地図を作成するための標準として、「地図に記載する地名等の英語表記ルールおよび外国人向け地図記号」が決定されました。ここで公開されたものが、“外国人向け地図記号“ です。 具体的には以下の図で示している 15 の地図記号のことを指します。それぞれ、何を示す地図記号か分かりますか?
答えは国土地理院の Web ページ「外国人にわかりやすい地図作成の取り組み」をご確認ください。
外国人向け地図記号の公開に伴い、先日リリースした ArcGIS 10.4 と ArcGIS Pro 1.2 では外国人向け地図記号のスタイル ファイルを追加しました。
それでは実際に ArcGIS 10.4 for Desktop で外国人向け地図記号をシンボルとして利用する方法をご紹介します。
使用方法
1. ArcMap を起動します。
2. スタイルを適用するポイント データをマップに追加します。
3. [コンテンツ] ウィンドウ上でシンボルをクリックします。
4. [シンボル選択] ウィンドウで [参照スタイル] ボタンをクリックします。
5. [参照スタイル] ウィンドウで「外国人向け地図記号」チェックボックスをオン → [OK] をクリックします。
6. [シンボル選択] ウィンドウに外国人向け地図記号が追加されるので、適用したいシンボルを選択します。
7. 適用後のシンボルは以下のように表示されます。
このように簡単な操作で外国人向け地図記号を利用できます。
今回紹介した外国人向け地図記号は、ArcGIS 10.4 for Desktop、ArcGIS 10.4 Engine、ArcGIS 10.4 for Server の場合、国内対応パックをインストールすることで利用可能です。
ArcGIS Pro 1.2 の場合、スタイル ファイルのインポートを行うことで利用可能です。ArcGIS Pro 1.2 での利用方法につきましては以下のページをご覧ください(要ログイン)。
ArcMap で使える日本国内用シンボル スタイルを ArcGIS Pro に追加する方法:
https://esrij-esri-support.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/6243/
皆さんも是非、外国人向け地図記号を利用してグローバルな地図を作ってみてはいかがでしょうか!
■関連リンク
・ArcGIS 10.4 をリリースしました!
・ArcGIS Pro 1.2 をリリースしました ~新機能のご紹介~