東京で考える地方創生!RESAS API ハッカソン

11 月 6 日(日)、11 月 13 日(日)の 2 日間に渡り、渋谷のイベント & コミュニティ スペース dots. にて RESAS API ハッカソンが開催されました。RESAS API ハッカソンでは、ESRIジャパンも開発者向けにリソースの提供やハッカソン参加者の Q&A サポートを行いました。

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RESAS API ハッカソンの目的

RESAS(Regional Economy and Society Analyzing System、リーサス)は、地方創生の実現に向け、内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が官民のビッグデータ(産業、人口、観光、農業等)を分かりやすく「見える化」したシステムです。参加者は興味のある地域別にチームを組み、RESAS API を用いて、これまで RESAS には出来なかった更に深い地域分析や地域活性につながるアプリケーションの新規創出を目指すことがハッカソンの目的です。

東京で考える地方創生!RESAS API ハッカソンより一部引用)

ESRIジャパンのサポート

ESRIジャパンとしては、GIS 開発プラットフォームの ArcGIS for Developers とすぐに使えるオープンデータのカタログ サイトである オープンデータポータル と ArcGIS Open Data の提供を行いました。ハッカソン初日のインプットタイムでは、ESRIジャパンも ArcGIS for Developers を中心に紹介しました。その他、現地でも参加者の Q&A 対応などを行いました。

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インプットタイムでのプレゼンテーション

ハッカソンは、初日(11 月 6 日)を含めて、2 日目の 11 月 13 日までの間も開発することができるため、その期間も含めてビジネス向けチャット サービスである Slack を通して参加者の Q&A サポートを行いました。

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Slack での Q&A サポート

ハッカソンに取り組むチームは、全 11 チームで構成されており、各チームにはエンジニア、デザイナー、プランナーといった職種の人たちで構成されるようにチームビルディングが行われました。参加者は、エンジニアだけでなく、デザイナーの方も多かったので、Q&A では ArcGIS の開発に関わらず、クラウドを使った地図作成やデータ可視化など、非常に多くの質問をいただきました。

2 日目の 11 月 13 日(日)の最終日には成果発表会が行われました。成果発表は、各チーム 3 分間のプレゼンテーションと 3 分間の質疑で行われ、審査員によりそれぞれ賞が決定しました。審査の基準は、

  • 新規性
  • 地域での有用性
  • 実現(持続)可能性
  • クリエイティブ性

で、どのチームも非常にユニークなアプリが多くて、ワクワクしました。たとえば、地域の落書の数などをもとに作成された「ほっと指数」を用いて、治安のヒートマップを作成するアプリは、落書きに注目したところがおもしろいと思いました。

また、難しい課題に挑戦しているチームもありました。たとえば、結婚して新居を構えるときや、転勤などの引越しのときに子育て向きの地域を、補助金、医療費、保育園、幼稚園、小学校などの観点から評価して自分にあった地域を探せるアプリは、地方創生のなかでも難しい課題である「子育て」というテーマに取り組んでいたので素晴らしいと思いました。それらのアプリは賞を受賞していました。

なかでも ESRIジャパンとしては、エントリー No.8 のチーム外閣府の地図アプリに関して一番クリエイティブ性を感じたので、ESRIジャパンからはグッズをプレゼントしました。評価のポイントとしては、チーム外閣府では、「個人負担と、行政との間の見えないコストの見える化」というテーマで、地図を活用して分かりやすく表現していた点やコストの見える化に対して地図を利用して可視化に挑戦したところも素晴らしいと思いました。さらに ArcGIS の最新技術に挑戦したところも評価のポイントとなりました。

チーム外閣府では、大都市からの距離が同程度でも税収などの経済規模に差がある場合があるため、それがプラスなのかマイナスなのか、またその要因などを地図上に可視化したアプリを開発されました。アプリ開発には、ArcGIS API for JavaScript を利用していただきました。

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チーム外閣府によるプレゼンテーション

ハッカソン終了後は、懇親会と LT 大会が行われました。懇親会では多くの参加者ともお話しすることができて、ArcGIS を利用したことで苦労したことや良かった点などを聞くことができました。ハッカソンという短い期間のなかで、どのように参加者の方々をサポートしていくのがベストなのか、色々と考えさせられました。今回のフィードバックを参考とさせていただき、今後もハッカソンで ArcGIS を活用していただけるように努めていきたいと思います。

最後は全体写真で締めくくりました。

参加者のみなさん、本当におつかれさまでした!

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全体写真

ハッカソンの詳細はツイッターのまとめもございますのでご覧ください。

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■関連リンク

ArcGIS for Developers

ArcGIS for Developers 開発リソース集

ArcGIS Online

ESRIジャパン オープンデータポータル