Drone2Map for ArcGIS は、位置情報をもつ画像から GIS データを生成することができるソフトウェアです。今回のバージョンアップによって、標準で作成できるオルソモザイクと数値表層モデル(DSM)に加えて、数値地形モデル(DTM)と等高線が作成できるようになりました。その他にも新しい機能や機能拡張がありましたのでその一部をご紹介します。
■新機能
・Elevation Profile ツール
出力した DSM または DTM をベースに描いたライン上の断面図を作成し、地物と地表との高さをすばやく確認することができます。
・Calculate Volume ツール
体積を計測するツールが追加されました。計測したい場所をポリゴンで囲むことで、囲んだ範囲の体積が計算されます。計測を行うには、LAS ファイルが作成されている必要があります。3D Product 処理を行うか、[Processing Options] の設定で LAS の作成チェック ボックスをオンにします。
Elevation Profile ツールと Calculate Volume ツールを利用するには、ArcGIS Pro(バージョン 1.3 以上)がインストールされ、ArcGIS 3D Analyst エクステンション ライセンスが認証されている必要があります。
・Feature Layer の共有
画像の座標点、ドローン等が移動したパスのライン、出力した等高線や体積計測ツールで計測した結果のフィーチャを共有できます。
・Imagery Layer の共有
Portal for ArcGIS と連携した ArcGIS Image Server(ArcGIS10.5 以降)で動作可能なイメージ サービスとして共有できます。
・テンプレートのエクスポート/インポート
一度処理した設定をテンプレートとして保存し、同じ処理を行いたい場合に保存したテンプレートを利用して処理を実行できます。
・Image Properties
プロジェクトを作成した後に処理画像を追加することができるようになりました。処理後に画像を追加してオルソモザイクを更新することができます。
・Add Data
ローカルに格納している画像(*.tif、*.jp2)とシーン レイヤー パッケージ(*.slpk)を追加することができ、処理結果と比較したり、GCP の取得に利用したりすることができます。
・Tile Layer
キャッシュサイズを指定することができるようになりました。
その他にも新機能については、Drone2Map for ArcGIS の新機能ページを参照ください。
■関連リンク
・製品ページ:Drone2Map for ArcGIS
・製品ページ:ArcGIS Online
・GIS 基礎解説:標高データ