ArcGIS 製品で電子海図(Electronic Navigational Charts)を表示するには、ArcGIS Desktop の Maritime エクステンションやアドインの Esri S-57 Viewer があります。
いずれも ArcMap のインストールが必要ですが、今年 2 月に国内リリースした ArcGIS Runtime SDK (.NET / Android / iOS) バージョン 100.2 では、電子海図のデータ形式がサポートされ、カスタム アプリで電子海図を表示することができるようになりました。
ArcGIS Runtime SDK for .NET を使用して作成した簡易なビューアー(WPF アプリ)のソースコードを、ESRIジャパン GitHub で公開しています。
enc-viewer-dotnet:
ビューアーではお手持ちのデータ(セル)を ArcGIS Online の背景地図上に表示し、属性情報の表示や表示スタイルの設定などが行えます。
ArcGIS Runtime SDK の現バージョンでは、S-57 形式のデータのみがサポートされていますが、今後のバージョンアップで S-63 暗号化形式にも対応する予定です。
アプリをビルドするには、ArcGIS Runtime SDK for .NET のインストールが必要ですが、無償の開発者アカウントを作成すれば、どなたでもご利用いただけます(運用時は有償のライセンスが必要です)。
ビューアーは、今後も機能を拡充していく予定です。ぜひご活用ください。
■関連リンク
- ArcGIS Runtime SDK for .NET(米国 Esri 社/ESRIジャパン)
- ArcGIS for Developers 開発リソース集
- Esri Japan GitHub
- GeoNet 開発ブログ