ArcGIS 10.6 をリリースしました!

6 月 6 日、ArcGIS の最新バージョン「ArcGIS 10.6」(対象製品: ArcGIS Desktop, ArcGIS Enterprise, ArcGIS Engine) をリリースしました。また、ArcGIS Desktop の最新アプリケーション ArcGIS Pro の最新バージョン「ArcGIS Pro 2.1」も同時リリースしています。

ArcGIS 10.6 (および ArcGIS Pro 2.1) ではさまざまな機能が強化されていますが、代表的な新機能をご紹介します。

より充実したポータル機能を提供する ArcGIS Enterprise 10.6

ArcGIS Enterprise 10.6 では、マッピング、分析、データ管理など製品の重要となる各機能が拡張され、より充実した Web GIS のユーザー体験を提供します。バージョン 10.6 では主に以下の新機能や機能拡張が行われました。

マッピング
多数のポイントを含むレイヤーがマップにある場合、一定の距離内にあるポイント フィーチャを 1 つのシンボルにグループ化するポイント クラスタリングの機能が追加されました。データを集約して表示することで、地理的傾向を視覚化するのに役立ちます。

ポイント クラスタリング

分析
ArcGIS Pro で作成したカスタムのジオプロセシング モデルやツールをポータル サイトに公開した Web ツールを、ポータル サイトのマップ ビューアーから利用できるようになりました。

データ管理
ArcGIS Enterprise のポータル間のコンテンツの同期では、新たにフィーチャ サービスのデータ コピーが実行できるようになりました。

また、2018 年 4 月の ArcGIS Online のアップデートにより、ArcGIS Online と ArcGIS Enterprise との同期も可能になりました。

 コラボレーション

指定ユーザー レベル 1 ライセンスの無償化
2018 年 3 月より、バージョン 10.5 以降の ArcGIS Enterprise Standard および Advanced をご利用のお客様は、ポータル サイトの参照専用ユーザーとして使用可能な指定ユーザー レベル 1 のライセンスが無償化されました。これにより、より多くのユーザーが Web GIS ポータルを利用することができるようになりました。指定ユーザー レベル 1 の無償化についての詳細はブログ記事「ArcGIS Enterprise (Portal for ArcGIS) 指定ユーザー レベル 1 のライセンス無償化のお知らせ」をご参照ください。

そのほか、ArcGIS Enterprise 10.6 の新機能の詳細については ArcGIS Enterprise の Web ヘルプをご参照ください。

 

 

プロフェッショナル向け GIS 機能がさらに充実した ArcGIS Pro 2.1

ArcGIS Pro 2.1 では、新しい解析機能や、データ操作に関するさまざまな機能が追加されました。

3D データに対する対話型の新しい可視解析ツールでは、指定した地点からの見通しや可視領域などを動的に解析してすぐに結果を表示することができます。

その他、ユーザーから要望の多かった機能が多数追加され、特にテーブル操作では、レイアウト上でのデザインの変更やデータの自動フィルターなど、多くの機能強化が図られています。

レイアウトの強化

詳細は ArcGIS Pro 新機能ページをご参照ください。また、本ブログでも数回に分けて主な新機能をご紹介します。

ArcMap 10.6 の新機能については ArcMap の Web ヘルプをご参照ください。