皆さま、こういったご経験はありませんか ?
「世界地図が作りたい」「TPP や日米関係のマップを作りたい」のに、「背景地図が太平洋で途切れてしまう…」
そんなお悩みを抱える皆さまに、まるで地球儀を回しているかのようにマップを操作できる設定をご紹介します。
太平洋で途切れるってどういうこと?
ArcGIS Desktop では ArcGIS Online のベースマップを利用することができます。
ArcGIS Pro ではマップを挿入すると、自動的にベースマップが追加され日本全体が表示されます (インターネットに接続している場合)。
ここから縮小してみると…
東経 180 度を基準にスパッと切れています。
マップによっては空白が気になるという場合もあるかもしれません。
そういった場合は、以下の設定でシームレスなベースマップにしましょう!
設定方法: 日付変更線周辺の折り返しの有効化
- [コンテンツ] ウィンドウでマップ名を右クリック → [プロパティ] をクリックします。
- [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスで [座標系] タブをクリックします。
- [日付変更線周辺の折り返しの有効化] をオンにし、[OK] をクリックします。
設定はこれだけです!
すると…
※ 画面酔いにご注意ください。
勢いよくドラッグして、くるくる~っと画面移動しても、
ズームしても、
シームレスな世界地図をお使いいただけます!
ベースマップを「ラベル付き衛星画像」「海洋図」など他のものに変えてもこの通り。問題なく描画できます。
台風の進路や航空路 (東京~ロサンゼルス間など) の可視化にも使うことができますね。
おわりに
今回の記事では、[日付変更線周辺の折り返しの有効化] を行うことにより、背景地図をシームレスに表示しました。
ちなみに、上記の状態で [全体表示] をクリックした場合は、以下のようになります。
日本が両端に表示されていますね。