ArcGIS Online の新しいライセンス体系:ユーザー タイプ

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クラウド GIS サービスである ArcGIS Online が 12 月 6 日にアップデートされました。このアップデートで新機能の追加や操作性の向上が行われたのと同時に、ユーザー タイプという新しいライセンス体系に進化しました。

ユーザー タイプとは?
従来のライセンスでは、ArcGIS Online は 2 種類のユーザー レベル(レベル 1 とレベル 2)を提供していました。レベル 1 のユーザーは、組織サイトのマップやアプリの閲覧のみが可能で、レベル 2 はすべての機能が使えました。

全世界のユーザーから、「データ編集や現地調査などの特定の業務だけを行えるレベルを提供してほしい」という要望を受けて、レベルからユーザー タイプにライセンス体系が展開され、以前は 2 種類だったレベルが 5 種類のユーザー タイプに増えました。

ユーザー タイプは、組織サイトのメンバーの ID、利用可能な機能とアプリの組み合わせで構成されます。

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ユーザー タイプは、ViewerEditorField WorkerCreatorGIS Professional の 5 種類が提供されます。Viewer は以前のレベル 1 ユーザーと同等の機能とアプリを利用できます。同様に、Creator は以前のレベル 2 ユーザーと同等です。

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Editor はデータ編集を行うことができ、マップや Web アプリ上でデータ編集作業が行えます。営業担当や調査員が Web AppBuilder やマップ ビューアー上でデータを更新する場合などに適したユーザー タイプです。

Field Worker はデータ編集機能に加えて、Survey123CollectorWorkforce というスマートフォンやタブレットにインストールして使う現地調査アプリを利用できます。現地でオフライン作業を行う場合や高精度のデータ入力が求められる業務に適したユーザー タイプです。

GIS Professional は Creator と同等の機能に加えて、ArcGIS Pro というデスクトップ GIS アプリを利用できます。GIS データの構築や分析を行う GIS マネージャー、データ サイエンティスト、アナリストなどに適したユーザー タイプです。

各ユーザー タイプが利用できるアプリは、いくつかのアプリを組み合わせたアプリ バンドルとして提供されています。

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Viewer は基本アプリ群である ArcGIS Essential Apps のアプリを参照利用できます

Editor は基本アプリ群の参照に加えて、アプリ上でデータの編集ができます。

Field Worker は基本アプリ群に加えて、現地調査アプリ群である Field Apps Bundle のアプリを利用できます。

Creator は上記の 2 つのバンドルに加え、ArcGIS Maps for Office などが含まれるオフィス アプリ群である Office Apps Bundle のアプリを利用できます。

どのユーザー タイプにどのアプリがバンドルされているかは、組織サイトのライセンス ページで確認できます。ライセンス ページを表示するには、管理者権限が必要です。

新しいユーザー タイプを追加するには?

各ユーザー タイプのライセンスを追加購入して、現在お使いの組織サイトにメンバーを追加していただけます。Creator を Field Worker や Editor に変更するといったダウングレードは、組織のサブスクリプション更新時にのみ可能です。

各ユーザー タイプで利用可能な機能とアプリの詳細は、「ユーザー タイプ別の機能/アプリ比較表」をご参照ください。

■関連リンク

ブログ記事: ArcGIS Online (2018 年 12 月アップデート) の新機能情報

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