ArcGIS Online (2018 年 12 月アップデート) の新機能情報

ArcGIS Online

12 月 6 日に、クラウド GIS である ArcGIS Online の最新バージョンをリリースいたしました。主な機能追加・機能改善の内容をご紹介します。

ユーザー タイプ

ユーザー タイプという新しいライセンス体系に変更され、使用できる機能やアプリに応じた 5 種類のユーザー タイプから、業務に適したタイプをお選びいただけるようになりました。

ユーザー タイプ

既存の指定ユーザー レベル 1 は Viewer、レベル 2 は Creator と名称が変更されます。既存ユーザーが使える機能などには変更がありません。

各ユーザー タイプが利用できる機能とアプリの詳細は「ユーザー タイプ別の機能/アプリ比較表」をご覧ください。

管理

  • メンバーを招待するワークフローが改善され、メンバー招待時にアドオン ライセンスの割り当て、ユーザー プロフィールの表示や開始ページの設定ができるようになりました。
  • メンバーの管理機能が拡充され、複数メンバーを選択し、ライセンスの管理やユーザー タイプを一度に変更、割り当てを行えるようになりました。
  • ライセンス ページのデザインが新しくなり、アドオン ライセンスとユーザー タイプの 2 つのタブで情報を表示できるようになりました。

マップ ビューアー

  • Web マップに追加したテーブル データの更新間隔を設定することができるようになりました。
  • ポップアップの構成で、他のレイヤーを参照し 条件式を作成できるようになりました。フィールド演算でも Arcade を使用できるようになりました。

シーン ビューアー

  • シーン ビューアーに追加できるラインとエリア フィーチャ数の上限がなくなりました。これにより、多数の道路、河川、区画などの 3D 表示が可能です。また、樹木などの 3D シンボルを適用した多数のポイントもパフォーマンスの低下なく詳細に表示できるようになりました。

シーン ビューアーのパフォーマンス向上

  • シーンのポイント レイヤーのレイヤー スタイルで [2D マーカー] または [2D タイプ] を選択した際、お手持ちの画像をカスタムの 3D アイコンとして設定することができるようになりました。
    標準のギャラリーにお好みのアイコンが見つからないときに、画像をアップロードして好きなアイコンで表示できます。

カスタム 3D アイコン

  • スライス ツールが新しく加わり、ビルの内装や地下構造を表示できるようになりました。

スライス ツール

解析

  • [最寄りの検索]、[到達圏レイヤーの作成]、[ルートの計画]、[起点から終点の計測] ツールでポイント、ライン、エリアのバリアを設定できるようになりました。

バリアの設定がない配送ルート

バリアの設定がない配送ルート

バリアを避けた配送ルート

バリアを避けた配送ルート

  • 従来は 1 回のルート検索が 0.04 クレジットだったのが 0.005 クレジットになり、クレジット消費が大幅に減りました。例として、ルート検索を 1,000 回実行すると、従来は 40 クレジットだったのが、5 クレジットだけの消費になります。

テンプレート アプリ

コーディング不要でカスタムの Web アプリを構築できる Web アプリ テンプレートに新しいテンプレートが加わりました。

比較

2 つのマップとシーンを縦並びと横並びで表示できるアプリです。2 つのマップとシーンの表示範囲を同期することができます。

比較テンプレート

また、以下のアプリは開発終了バージョン サポートになり、デフォルトの Esri アプリ ギャラリーからは除外されました。推奨する代替アプリは、下記の表をご参照ください。

開発終了バージョン サポートになったアプリ 推奨する代替アプリ
マップ ツール マップ スタイラー
シンプル マップ ビューアー マップ スタイラー
マップ カルーセル ミニマル ギャラリーストーリー マップ シリーズ
解析の比較 比較
シーンの比較 比較

Web AppBuilder

ウィジェットを選択してカスタム Web アプリを作成できる Web AppBuilder に、新しいウィジェットが 2 つ追加されました。

脅威分析

JCAT のテロ対策ガイドに基づいた解析を行い、パイプ爆弾や自爆テロなどの脅威のタイプに応じた影響範囲を算出し、避難に必要な距離と範囲を描画します。

脅威分析

可視解析

観測地点と対象範囲を指定し、そこから見える場所と見えない場所を解析します。

可視解析

詳細は、Web AppBuilder の新機能ページをご参照ください。

注) バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュ (インターネット一時ファイル) を削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。

新機能の詳細につきましては、ArcGIS Online ヘルプをご参照ください。

■ 関連リンク
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