現地調査アプリ Collector for ArcGIS のバージョン 20.2 が、iOS (2020 年 4 月 27 日) とAndroid (2020 年 5 月 2 日) でリリースされました。本ブログ記事では、今回のバージョンで追加された主な機能を OS 別にご紹介します。
iOS 版
・ドキュメントの添付
PDF、Excel、Word ファイルを添付できるようになりました。データの入力画面で [添付] → [参照] をタップして、[ファイル] アプリで設定されているストレージを参照して、ファイルを添付することができます。
現時点では、参照できるオンライン ドライブは iCould、Box、Dropbox です。
・最近利用した値をリストから選択
リストで調査結果を入力できるように設定している項目で、最近使用した入力値がリスト上部に表示されるようになりました。リストの下の方にある値も、下までスクロールしなくても再利用して入力できます。
・収集できる GPS メタデータ項目の追加
Collector では、あらかじめフィールドを定義しておくことで、GPS の各種メタデータを記録することができます。本バージョンアップで、下記のメタデータの収集が新たに可能になりました。
・Direction of travel: 進行方向
・Speed (km/h): 速度
・Azimuth: 方位角
・Position Source: 位置ソース
詳細は、ヘルプをご覧下さい。
Android 版
・GPS で取得した位置を平均化
[GPS 平均化] の設定を有効化して、GPS 受信機を使用して取得した座標値を平均化し、その位置に頂点を作成することができるようになりました。位置を平均化する回数を指定でき、ある瞬間精度の低い位置情報を取得したとしても、位置の精度を向上、改善することができます。
・95% 信頼度の設定の追加
GPS 情報での [水平精度] と [垂直精度] で表示されている距離は、その距離の半径内に現在地が存在することを表す目安の値で、通常の値は 63 ~ 68 % の確率で存在することを示しています (RMS)。[95 % 信頼度] の設定を有効化して、95 % の確率での値を表示できるようになりました (RSME)。
・アプリ リンクで下記のパラメーターに対応
アプリ リンクは、URL からアプリを起動できる機能です。この URL に含められるパラメーターのうち、Android では下記に対応しました。
・itemID
・referenceContext=search
・Search
詳細は、ヘルプをご覧ください。
その他、機能の改善や不具合の修正が行われています。今後も現地調査アプリ Collector をお役立てください!
■関連リンク
・ArcGIS Online 製品ページ
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