マップ形式の多機能現地調査アプリ、ArcGIS Field Maps が 12 月 9 日にバージョン アップしました。また、Field Maps を効果的に使うための Web アプリが正式にリリースされました。主な新機能を本ブログでご紹介します。
Field Maps Web アプリ
Field Maps モバイル アプリは Web マップを開いて使用します。Field Maps の Web アプリを使うことで Web マップの詳細な設定を行うことができ、現地調査を効率的に実施するのに役立ちます。Field Maps の Web アプリは、ArcGIS Online のアプリ ランチャーから起動します。
スマート フォーム
調査結果を入力する項目 (以下、フィールド) の見た目や、フィールドに対し詳細な構成を設定できる「スマート フォーム」という機能が追加されました。スマート フォームで設定できる機能は多く、その中から主なものを紹介します。
必須入力のフィールドとして設定
[必須] チェックボックスをオンにすることで、フィールドへの結果の入力を必須とします。入力漏れを防ぐことができます。
入力タイプの指定
下記のフィールド タイプで、入力の形式を選択できます。
- 日付型: [日付ピッカー] (日付のみ) または [日付/時刻ピッカー] (日付と時間)
- 文字列型: [テキスト ボックス] (一行) または [テキスト エリア] (複数行)
読み取り専用のフィールドとして設定
[モバイル ユーザーによる編集を許可] チェックボックスをオフにすることで、任意のフィールドを編集不可とし、内容を読み取り専用のフィールドとして設定できます。誤って内容を編集させたくない場合に使用します。
グループ
入力するフィールドをグループとしてまとめて表示することができます。グループは展開したり折りたたんだりすることが可能です。
テンプレート
各フィールドのデフォルト値 (初回入力時の値) をテンプレートとして設定しておくことができるようになりました。モバイル アプリで各テンプレートをタップすると、新規に調査結果を入力する際はデフォルト値以外の入力で済み、調査の効率化につながります。
オフライン モード
Field Maps で使用するマップをオフラインで利用する詳細な設定がアプリ上で一元管理できるようになりました。Web マップのオフライン モードの有効化/無効化だけでなく、マップ内のコンテンツのオフライン設定、作業場所を定義するマップ エリアの作成、データ通信の負荷軽減のためのフィーチャと添付ファイルの同期設定、オフライン用ベースマップのタイル パッケージの設定などを行えます。
Field Maps モバイル アプリ
位置のトラッキング
Field Maps でトラッキングをするための機能改善が行われました。
トラッキング期間の指定
4・8・12 時間、もしくはトグルをオフにするまでトラッキングするかを選択できるようになりました。
Apple Watch でトラッキングのオン/オフ
Field Maps アプリを Apple Watch にインストールすると、iPhone と接続している状態で、トラッキングのオン/オフが行えるようになりました。
ダーク モードに対応 (iOS のみ)
iOS のダーク モードに対応しました。設定アプリでダーク モードにすると、Field Maps もそれに応じて色合いが調整されます。
2021 年も、Field Maps に機能がますます追加、統合される予定です。今後のアップデートにもご期待ください!
■関連リンク
・ArcGIS Field Maps 製品ページ
・ArcGIS Field Maps ヘルプ (英語版、日本語ページは後日公開)
・ArcGIS Online 製品ページ