ArcGIS Pro 2.7 新機能:より詳細な表現も可能に!3D 関連新機能のご紹介

3Dオブジェクトレイヤー

2021 年 2 月 10 日に ArcGIS Pro 2.7 をリリースしました。今回は 3D 関連の新機能についてご紹介します!

3D オブジェクト フィーチャ レイヤー

3D オブジェクト フィーチャ レイヤー は ArcGIS Pro 2.7 より追加された新しいデータ タイプです。色やテクスチャから構成されているマルチパッチ フィーチャとは異なり、3D オブジェクト フィーチャ レイヤーはフィーチャの反射や粗さといった詳細な部分まで表現することができます。マテリアルの編集は、新たに追加された [マルチパッチに 3D フォーマットを追加] ジオプロセシング ツールでフィーチャに任意のフォーマットを追加した後に、Maya や Blender などのサード パーティーのモデリング アプリケーション上で行います。以下の例は Maya で編集した 3D オブジェクト レイヤーを ArcGIS Pro で表示したものです。Maya で設定した透過表示が ArcGIS Pro のシーン上でも反映されていることが確認できます。

3Dオブジェクトレイヤー

電線選択ツール

点群データを追加した際に表示される [分類] タブの [選択] ツールに [電線] が追加されました。電線に沿って少数のポイントを選択すると、許容値を超えるまで、ツールがラインに沿って複数のポイントを自動的に選択します。点群の分類をする際にこのツールを使うと、手動で個別にポイントを選択する手間を省くことができる便利なツールです。

電線選択

点群から電線の抽出

3D Analyst ツールボックスに新たに追加された [点群から電線を抽出] ジオプロセシング ツールを使用して、電線と分類された点群データから 3D ライン フィーチャを抽出できるようになりました。ツールによってラインの作成が自動化されたことにより、手作業で 3D ライン フィーチャを作成する手間が大幅に省けるようになりました。このツールの使用には ArcGIS 3D Analyst エクステンションが必要です。

電線抽出

標高プロファイル

対話的に描画したラインから、または指定したライン フィーチャに沿った地面の標高グラフを生成できるようになりました。グラフの値は標高サーフェスのデータ ソースから算出されます。また、作成したグラフは画像ファイルとしてエクスポートできます。

標高プロファイル

いかがでしたでしょうか。この他にも様々な機能が追加・改善されました。3 月 10 日 (水) の「ArcGIS Pro 2.7 新機能ハイライト ~ArcGIS 活用ウェビナー~」では、新機能についてデモンストレーションを交えてご紹介しますので、お申し込みの上、是非ご参加ください。

新機能ハイライトウェビナー

次回の ArcGIS Pro 2.7 新機能紹介記事では、編集機能についてご紹介します。

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