2021 年 4 月 14 日に、ArcGIS Experience Builder がアップデートされました。主な機能追加・機能改善の内容をご紹介します。
チャート
レイヤー、テーブル、および他のウィジェットから生成された出力データからチャートを作成できるようになりました。アクションにより、チャートをマップ、リスト、テーブルなどの他のウィジェットと連動させることができます。例えば、特定の範囲内にどのような種類の建物が何件あるか調べることができます。
現在は、棒グラフのみ作成可能ですが、今後のアップデートでその他のチャートも作成できるようになる予定です。
クエリ
特定の属性や空間領域に基づいてクエリを実行できるようになりました。例えば、鳥取県内の交通事故情報の中から、特定の地域で発生した死亡事故の詳細を調べることができます。
座標変換
ある地点をさまざまな座標形式で表すことができる座標変換ウィジェットが追加されました。変換された結果は、クリップボードにコピーして、別のアプリケーションへの入力などに使用することができます。
データ アクション
ウィジェット同士を連携させる「データ アクション」が追加されました。アプリケーションの実行時に自動的に適用される「メッセージ アクション」とは異なり、アプリケーションの操作者のクリック操作により実行されます。例えば、クエリの結果をテーブルに表示したり、テーブルの選択したレコードを CSV にエクスポートしたり、地図上のフィーチャにズームしたりすることができます。
データ アクションは、各ウィジェットの [アクション] タブで設定しますが、データのエクスポート設定は、データ ソースの設定 ([データ] パネル) で行います。
ウィジェットから生成される出力データ
アプリに手動で追加するデータに加えて、チャートやクエリなどの一部のウィジェットでは、実行時に新しい出力データを動的に生成します。この出力データを他のウィジェット (テキスト、リスト、テーブル、フィーチャ情報など) のデータソースとして使用することができます。
この例では、クエリ ウィジェットの結果を元に、チャートを表現しています。
選択されたフィーチャのビュー
ウィジェットのデータ ソースとして、選択されたフィーチャのビューを指定することができるようになりました。上述のチャートの例のように、選択に基づいてデータを表現できます。
その他の機能拡張
- テーブル ウィジェット上で属性の編集ができるようになりました。また、データのエクスポートが有効化されている場合、テーブルから CSV、JSON、GeoJSON にエクスポートできます。
- ウィジェットを配置したりサイズ変更する際に、エレメントにスナップしたり余白のガイドが表示されるようになり、レイアウトしやすくなりました。
- ダッシュボード スタイルの 4 つのテンプレートが追加されました。
その他の新機能は、ヘルプ (日本語版は 5 月ごろ更新予定) をご参照ください。