ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) バージョン 1.5 の国内サポートを開始しました!

ArcGIS Experience Builder

ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) の最新バージョン 1.5 の国内サポートを開始しました。今回のバージョンアップでは、2021 年 6 月に実施された ArcGIS Experience Builder (ArcGIS Online) のアップデートによって機能追加・拡張された内容を Developer Edition に反映しています。

バージョン 1.5 では、新しいウィジェットやその他の機能強化に加えて、画像などのアセットの使用方法、文字列の変換に拡張機能を利用する方法、ウィジェットの単体テストを作成する方法をそれぞれ示すために、新しいガイドやサンプルが更新されました。その他にも新しいコアコンセプトAPI リファレンスの改善などドキュメントも更新されています。

アセットの使用

ウィジェットでは、画像や動画などのアセットを使用するのが一般的ですが、アセットはそのサイズや種類によって挙動が異なります。パフォーマンスを考慮すると、大きな画像や動画は動的にロードし、小さな画像はインラインでロードする必要があります。ガイド ページの Use assets では、アセットを適切に扱うための詳細を紹介しています。また、Use assets のサンプルでは、png や svg 画像を使用するさまざまな方法を紹介しています。

拡張ポイント (Extension points)

サードパーティ製のライブラリを初期化したり、アプリの設定を実行時に変更したりしたい場合は、Jimu エクステンションの拡張ポイントを使用します。Jimu ライブラリには様々な拡張ポイントが定義されていますが、よく使われる拡張ポイントとして AppConfigProcessor とDependencyDefine の 2 つがあります。AppConfigProcessor は、実行時にアプリの設定を変更することができ、DependencyDefine は、初期化が必要なサードパーティのライブラリを使用することができます。詳細は ArcGIS Developer 開発リソース集をご参照ください。

単体テスト

開発プロセスの一環として、単体テストは重要です。ガイドページの Unit Testing では、単体テストの設計原則と、単体テストが対象とするコードの種類に応じて使用すべきテスト ライブラリを紹介しています。一般的には、Native TypeScript コードには Jest を、Native React コンポーネントには Jest と @testing-library/react の両方を、Experience Builder ウィジェットには jimu-for-test を使用します。詳細は Show Unit Tests widget のサンプルもご参照ください。

API リファレンスの改善

API リファレンスが改善され、サブクラスと親クラスを一貫した方法で表示したり、以下のように、API リファレンスのページから、メソッドやクラスを簡単に検索できるようになりました。

ウィジェットの更新

ウィジェットでは、以下の機能が拡張されています。

・チャート ウィジェット – 選択を解除するボタンがチャート ウィジェットに追加されました。

・フィーチャ情報 ウィジェット – シーン レイヤーをサポートするようになりました。

・フライ コントローラー ウィジェット – 複数のポイントとパスをフライスルーに追加してルートを計画する新しいフライ モードを構成できるようになりました。

・リスト ウィジェット – さまざまな画面サイズのリスト アイテムのサイズをカスタマイズできるようになりました。

・調査ウィジェット – 既存の調査を選択する際、リストから調査のドラフトを選択でき、組織の管理者は他のメンバーが調査している調査を選択できるようになりました。

・テーブル ウィジェット – シートのフィールドを構成する際に、選択を解除したり、選択したフィールドをドラッグして順序を変更することができるようになりました。

・テキスト ウィジェット – 表示幅の新しいフォント サイズ単位が追加されました。

ArcGIS Developer 開発リソース集

ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) を使用した開発をはじめるにあたり、ArcGIS Developer 開発リソース集では各種ドキュメントを整備しています。本アップデートに伴いドキュメントも拡充しておりますので、開発を行う際にはぜひご活用ください。

その他にも、jimu ライブラリの変更点もいくつかございます。変更点やその他の更新情報、新機能については、ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) 新機能ページ (英語) をご参照ください。

■関連リンク

ESRIジャパン Web サイト

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ArcGIS Developer 開発リソース集:

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米国 Esri 社 Web サイト

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