ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) バージョン 1.6 の国内サポートを開始しました!

ArcGIS Experience Builder

ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) の最新バージョン 1.6 の国内サポートを開始しました。今回のバージョンアップでは、2021 年 9 月に実施された ArcGIS Experience Builder (ArcGIS Online) のアップデートによって機能追加・拡張された内容を Developer Edition に反映しています。

Experience Builderバナー

本バージョンアップでは、新しいウィジェットやその他の機能強化に加えて、ダウンロードしたアプリのカスタム ウィジェットがビルドされ、パフォーマンス向上のために最小化されるようになりました。その他にも新しいサンプルの追加などドキュメントも更新されています。

アプリのダウンロード

パフォーマンスを向上させるために、カスタム ウィジェットはダウンロード プロセス中に自動的にビルドされ、最小化されるようになりました。具体的には、クライアント フォルダで npm start を実行すると、カスタム ウィジェットは開発モードでコンパイルされ、アプリのダウンロード時にはプロダクション モード (コードの最小化) でコンパイルされます。

FAQ

新たに FAQ ページが公開されました。たとえば、クラスや関数などの React コンポーネントの使い分け、フィーチャ レイヤーのフィルタリング方法、カスタム ウィジェットの作成方法などの FAQ が公開されています。 これらの FAQ は、ArcGIS API for JavaScript、Node.js、ArcGIS サービス、React、カスタム ウィジェット、デプロイ、テーマの 7 つのカテゴリーに分類されています。

新しいサンプル

3 つの新しいサンプルが追加されました。「Control the widget state」サンプルでは、ウィジェット コントローラーでサイドバー ウィジェットやテーブル ウィジェットの開閉を制御する方法を紹介しています。ウィジェット コントローラーのこの機能は、バージョン 1.6 以降でサポートされています。

Control the widget stateサンプル

Jimu-ui は Experience Builder の主要なコンポーネント ライブラリで、カスタム ウィジェットやテーマを Experience Builder の他のテーマと整合性を保つのに役立ちます。「Use calcite components widget」のサンプルでは、Calcite Design System (ベータ版) のコンポーネントを使用する必要がある場合の、カスタム ウィジェットのスライダー、ボタン、アイコンについて紹介しています。

Calcite Design System (ベータ版)

Filter feature layer」サンプルでは、フィーチャ レイヤーの属性テーブルのフィルタリングについて紹介しています。

Filter feature layerサンプル

ウィジェットの更新

ウィジェットでは、以下の機能が拡張されています。

  • 編集 (ベータ版) ウィジェット – データ ソースまたはマップ ウィジェットのフィーチャを作成、更新、削除できます。マップ ウィジェットで直接編集することで、属性とジオメトリを変更できます。
  • 方向付き画像 ウィジェット – 傾斜、道路側など、あらゆる角度から撮影した画像、および 2D マップと 3D シーンの 360 度画像を操作および視覚化できます。
  • 検索 ウィジェット – マップまたはページ上の任意の場所に配置されます。特定のレイヤーとロケーターで構成されたこのウィジェットを使用すると、ユーザーはフィーチャ、レコード、または位置を検索できます。 アプリ内で検索結果を表示する方法と場所を定義できます。
  • チャート ウィジェット – ライン チャートとエリア チャートをサポートしており、標準、コンパクト、指数、エンジニアリングの 4 つの数値の表記をサポートしています。
  • フィルター ウィジェット – フィルターを適用した後にマップ上のフィーチャにズームおよび画面移動できます。
  • リスト ウィジェット – 通常状態のレイアウトを変更すると、それに合わせて選択済みおよびホバー状態の表示方法が自動的に更新されるようになりました。アプリでデータが更新されたタイミングを示す最終更新ラベルの表示/非表示を設定できるようになりました。
  • クエリ ウィジェット – 選択したフィーチャのジオメトリに基づいて、データ ソースのクエリをサポートします。空間リレーションシップ ルールを指定することができ、エンド ユーザーは実行時にバッファー距離を設定できます。結果 (表示するフィールドなど) と意味のある名前をデータのカスタム式に基づいてカスタマイズできます。
  • 調査ウィジェット – 調査の回答をユーザーが表示および編集することを許可できるようになりました。
  • テーブル ウィジェット – 関連するフィーチャ レイヤーを含むシーン レイヤーがサポートされ、モバイル デバイス上、またはデータが大量にある場合のタブのレスポンシブ表示が改善されています。編集の許可が設定されている場合、編集可能なフィールドを指定できるようになりました。
  • テキスト ウィジェット – テンプレートの編集時にプレースホルダー テキストのコンテンツとスタイルをカスタマイズできます。
  • ウィジェット コントローラー – ツール ラベルの複製を避けるために、ツールチップをオフにできるようになりました。デフォルトで、ウィジェットを移動および削除することもできます。

その他の更新情報や新機能については、ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) 新機能ページ (英語) をご参照ください。

関連リンク

ESRIジャパン Web サイト

ArcGIS Developer 開発リソース集

米国 Esri 社 Web サイト

米国 Esri 社 ArcGIS Blog