2021 年 12 月 9 日に、クラウド版エリアマーケティング特化型 GIS アプリケーション ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps の最新バージョン 9.4 がリリースされました。本バージョンでは、ArcGIS Business Analyst Web App (以下「BA Web App」) をメインに新機能が追加されました。
限界値エリア
指定した変数の閾値に基づき、リングもしくは到達圏のエリアを最大 3 次まで作成することができるようになりました。
たとえば、任意の地点を起点として、人口総数 10,000 人をカバーするリング商圏や、自動車商圏を作成することができます。商圏を作成すると、指定した閾値をカバーするエリアの平均移動距離が算出されます。
ストーリーマップの作成で最新のテンプレートを利用可能に
BA Web App では、店舗情報や作成した商圏のマップ、インフォグラフィックスなどの情報を ArcGIS StoryMaps として出力し、組織内に共有することができます。
今回のバージョンアップから、従来のストーリー マップ (Classic) テンプレート (Esri StoryMaps テンプレート) 以外に新しい ArcGIS StoryMaps を利用できるようになりました。
ダッシュボードで共有できる商圏数が拡張
BA Web App の解析結果は、ストーリーマップだけでなく、ArcGIS Dashboards としても出力・共有することができます。
今回のバージョンアップでは、共有できる商圏の最大数が 100 から 500 に拡張されました。
上記 3 つの新機能は、BA Web App Advanced ライセンスをお持ちのユーザー様が利用いただける機能です。
各種データの更新
- アメリカの 2020 年国勢調査データが追加され、人口や世帯、住宅、人種に関する最新の統計情報を利用できるようになりました。なお、今回提供されたのは一部データであり、今後のバージョンアップで、更に利用可能な変数が追加される予定です。
- アメリカの交通ポイントおよび目標物ポイントが更新されました。
- カナダの交通ポイントおよび目標物ポイントが更新されました。
各機能の詳細につきましては、ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps 新着情報ページをご覧ください。