商圏分析・エリアマーケティングに特化したクラウド型 GIS ソリューション ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps (以下、BA Web) が 2026 年 2 月 25 日 (アメリカ時間) (2026 年 2 月 26 日 (日本時間)) にバージョンアップしました。本記事では、本バージョンで更新された内容を紹介します。
目次
オンライン データの更新
オンライン データとは、Esri が配信するグローバルな人口統計データ、住所データ、道路ネットワーク データを指しており、世界 170 以上の国と地域をカバーしています。ArcGIS Online にサイン インすることで、BA Web や ArcGIS Pro などの各種 ArcGIS 製品でご利用いただけます。
日本の人口統計データ
日本のオンライン データをアップデートしました。商圏分析やエリアマーケティングに欠かせない統計データが更新され、より高い鮮度のデータが利用可能になりました。
更新内容は以下の通りです。
- 昼間人口 2020 を新たに追加
- 経済センサス (2016 年 → 2021 年)
- 推計貯蓄別世帯数 (2025 年 → 2026 年)
- 推計消費額 (2025 年 → 2026 年)
利用可能な統計データの一覧はこちらをご参照ください。
海外の統計データ
- ヨーロッパ 45 か国:標準の人口統計の更新 (2025 年)
- ドイツ、タイ:高度な人口統計 (Nexiga、Esri Thailand) の更新
- アメリカ:ビジネスサマリー (Data Axle)、交通データ (Kalibrate)、犯罪指数データ (AGS) の更新
目標物 (POI) データ
- グローバル:Foursquare Global Open Source の更新
- 米国、カナダ、プエルトリコ:Safegraph の更新
- 米国、カナダ:Data Axle の更新
- タイ:NOSTRA の更新
インフォグラフィックスの機能強化
以下のインフォグラフィックス テンプレートを新しく追加しました。
- 消費行動プロファイル
- 人口サマリー
- 人口統計の概要
これらのテンプレートは、BA Web Advanced ライセンスをお持ちの方は、各組織の表現方法や社内外へのプレゼンテーションに合わせてテンプレートのカスタマイズが可能です。
また、インフォグラフィックスを PDF 形式で出力する際にファイル名を設定することが可能になりました。
消費クレジットの推定機能
カスタム データをインポートする際、ジオコーディングや到達圏作成に必要な ArcGIS Online クレジットの数を事前に表示する機能を追加しました。これにより、データ処理をインポートする前にかかるコストの把握が容易になり、プロジェクト全体のクレジット管理をより効率的に行えます。特に大量データを扱う場合において、予想外のクレジット消費を防ぐことができます。
ArcGIS StoryMaps への共有機能強化
[ArcGIS StoryMaps] ワークフローで、サイトやマップ、レポートなどを ArcGIS StoryMaps に共有する際に、新しく 3 つのレイアウトを選択可能になりました。従来のクラシック レイアウトに加え、本アップデートではフローティング、ドッキング、スライドショー レイアウトを選択できます。
プレビューをクリックするとレイアウト オプションのサムネイルを見ることができます。より詳細なレイアウトのサンプルを見たい時には、[サンプルを表示] をクリックすると新しい全画面タブでプレビューを開くことができます。
目標物 (POI) 検索の機能強化
Esri カテゴリーを導入
[目標物 (POI) 検索] のデータソースに、Esri カテゴリーを追加しました。Esri が複数の目標物 (POI) データセット間で一貫して使用するカテゴリーで、事業拠点と非事業拠点の両方の POI を対象とします。使用するカテゴリーは、目標物カテゴリー タブから変更可能です。
テーブルから直接目標物 (POI) へズーム可能に
[目標物 (POI) 検索] を実行後、結果の [テーブル] タブから直接 POI にズームできるようになりました。これにより、マップ上で POI の位置確認をスムーズに行えます。
解析範囲の商圏を変更可能に
複数のサイトで商圏を作成し、[ポイント データの集約] オプションを使用すると、テーブル タブにサイトを変更できる列が追加され、事前に作成した他の商圏への変更が可能になりました。 個々のサイトの商圏を切り替えることや、カラムヘッダーを使ってすべてのサイトの商圏を切り替えることができます。
その他の機能強化
近傍解析の機能強化
[近傍解析] ワークフローにおいて、結果の [ポイントの詳細テーブル] から直接、目標物 (POI) にズームできるようになりました。[サイト サマリー テーブル] の列から、事前に作成した商圏への変更も可能です。
住所・エリアの検索機能強化
地図上の検索バーを [統合検索バー] に刷新し、検索機能を強化しました。住所、区画、目標物 (POI) を一つのシンプルな検索バーで検索できます。この統合検索バーにより、ドロップダウン メニューを手動で切り替えて検索タイプを選択する必要がなくなり、解析の時間を節約できます。

