2022 年 1 月 12 日に、ArcGIS Pro をベースにした商圏分析・エリアマーケティング特化型アプリケーション「ArcGIS Business Analyst Pro」(以下「BA Pro」) の最新バージョン 2.9 をリリースしました。今回のバージョン アップの内容をご紹介します。
目次
統計データの集計速度が大幅に向上
「レイヤーへの情報付加」ツールで、統計データを集計する際のパフォーマンスが大幅に向上し、旧バージョンと比べて集計速度が 8 倍になりました。
クレジットの見積もり機能
ArcGIS Online のサービスを利用して以下のツールを実行する際に、事前に消費するクレジットの見積もりができるようになりました。
風配図レポートで顧客の分布パターンを把握
店舗とそれに紐づく顧客間を結ぶラインを生成し、距離を計測できる「スパイダー ダイアグラムの生成」ツールで、新しく「風配図レポート」を作成できるようになりました。
本レポートでは、自社顧客がより多く分布する方角や、店舗と顧客間の距離の中央値を把握することができます。PDF 形式で出力できるほか、PAGX 形式で出力することで、ロゴの差替えやテキストの追加などのレイアウトの調整を行うことができます。
詳細は、ArcGIS リソース集をご覧ください。
サマリー レポート ツールにバッチ レポート オプションが追加
サマリー レポート ツールに「フィーチャごとにレポートを作成」オプションが追加され、複数商圏レポートを 1 ファイルではなくフィーチャごとに個別に出力することができるようになりました。
自社拠点を起点としたテリトリー構築が可能に
テリトリー デザインは、営業管轄エリアなどのテリトリーを、位置関係や属性を基に最適化することができるツールです。本バージョンから「テリトリー シード ポイントの追加」ツールが新しく追加され、テリトリーの構築を開始する地点を指定できるようになりました。
例えば、物流センターを起点とした配送エリアや、営業所を中心とした営業担当エリアなど、拠点ありきのテリトリーを構築することができます。
上記の詳細や、その他のバージョンアップの内容は、新着情報をご覧ください。