ArcGIS QuickCapture 2022 年 3 月アップデートの新機能情報

移動中でもボタンひとつでデータをすばやく収集できる現地調査アプリ、ArcGIS QuickCapture が 2022 年 3 月 2 日にバージョン 1.13 にアップデートされました。本記事では、追加された新機能についてご紹介します。

位置のトラッキング機能の強化

ArcGIS QuickCapture の 2021 年 12 月に行われたアップデートで追加された位置のトラッキング機能が強化されました。

なお、位置のトラッキング機能を使用するには、ArcGIS Tracker ライセンスがアドオンされていることと (Field Worker ユーザー タイプの場合は予めバンドルされています)、ArcGIS Online の管理者ユーザーが組織のエクステンション設定でトラッキングを有効化する必要があります。

LKL (Last Known Location) のみを収集

位置のトラッキングにおいて、モバイル ユーザーの最後の位置 (LKL: Last Known Location) のみを収集できるようになりました。

プロジェクトの [その他の設定] → [位置のトラッキング] → [トラック] の [アップロード間隔] を [オフ] に設定すると位置のトラックの取得を無効化でき、これにより、調査時のネットワーク帯域への負荷を軽減させることができます。

トラッキングをカテゴリ別に収集

位置のトラッキング レイヤーにはカテゴリ フィールドが含まれており、今回のアップデートでは QuickCapture Web デザイナーでカテゴリ フィールドに値を入力するためのオプションが設定できるようになりました。
入力する値は固定値、デバイス変数、またはプロジェクト ユーザー入力から選択できます。

データ収集直後にマップを表示

これまでも、データ収集後にマップを表示して収集したフィーチャの確認を行うことはできましたが、今回のアップデートでは、データの収集後に自動でマップを表示させることができるようになりました。これにより編集や削除が行えるため、収集したデータの精度を向上させることが可能です。

モバイル アプリから座標を共有

モバイル アプリから、現在地の座標値を他のアプリに共有できるようになりました。モバイル作業者は、現在地の座標をメッセージ アプリなどで簡単に共有することができます。

また、プロジェクトの作成者は、Web デザイナーでプロジェクトの一般設定 → [座標表記設定] から使用する座標値の形式を変更することができます。

その他の新機能

  • モバイル アプリのワークスペース一覧で並び替えができるようになりました。プロジェクトの検索では、並び替えの他にキーワード検索も可能です。
  • タブレット端末でボタンとマップを並べて表示する機能において、サイズ調整が可能になりました。
  • 下記の新しいデバイス変数が追加されました。
    デバイス情報 (projectName)、ログイン ユーザー情報 (fullName, firstName, lastName, email)
  • アイコン ギャラリーに「自然保護」および「運輸」カテゴリーのアイコンが追加されました。

なお、バージョン 1.13 で追加されたすべての新機能は、ヘルプ (英語) をご参照ください。

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