ESRIジャパンでは、
ArcGIS Pro をベースにした
商圏分析 ・
エリアマーケティング 特化型アプリケーション「
ArcGIS Business Analyst Pro 」(以下「BA Pro」) のチュートリアルを無償で公開しています。
このチュートリアルに、新たに出店候補地の需要 (ポテンシャル) の吸引率をシミュレーションすることができる
「ハフ モデル」の演習 を追加しました。
この記事では、本チュートリアルで何を学ぶことができるのかをご紹介します。
ハフ モデルとは?
ハフ モデル とは、「近くて魅力度の高い店舗ほど顧客を吸引できる」という仮定のもと、競合店や地域の世帯数や消費額などのポテンシャル情報との位置関係を加味して、需要予測を行う分析です。
たとえば、これまで出店したことが無かった地域に進出する際に、その場所のポテンシャルがどのくらいあるか、また、自店舗の周辺に競合店が出店された際に自店舗のポテンシャルの吸引率にどれだけ影響を及ぼすかというようなことを分析することができます。
チュートリアルでは何を学べる?
今回新たに公開したチュートリアルでは、以下の内容について学ぶことができます。なお、解析対象である出店候補地と競合店などの既存店のポイント データは演習データとして提供しております。チュートリアルは、解析を以下の 3 つのステップでご紹介しています。
1. 解析エリアの設定
ハフ モデルを行うために、シミュレーションを実行する解析エリアを定義します。本演習では出店候補地から運転時間商圏を作成し、それを解析エリアとして設定します。
2. ポテンシャル データの用意
ハフ モデルでは、吸引できる需要 (ポテンシャル) 率を算出する際のベースとなるポテンシャル データも必要です。本演習では、
カラーコード レイヤー ツール を用いて 500m メッシュの人口総数データを作成し、それをポテンシャル データとして利用します。
3. ハフ モデルの実行および結果の確認
作成した各種データを使用してハフ モデルを実行し、出力結果を確認して出店候補地が吸引できるポテンシャルを把握します。
BA Pro は、現在 ArcMap 版 BA Desktop をご利用のユーザー様も追加購入なしでご利用いただけます。
本チュートリアルは今後も順次拡張していく予定です。BA Pro の使い方を学習したい方や ArcMap 版 BA Desktop から BA Pro への移行を進めたいという方は是非ご活用ください。
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