高機能デスクトップ GIS である ArcGIS Pro 3.0 が 2022年 8 月 11 日 (日本時間 8 月 12 日) にリリースされました。ArcGIS Pro 3.0 では、多くの新しい機能の追加や機能改善が行われました。今回は、マップやシーンの表現に関する新機能をご紹介します。
色覚特性シミュレーター
色覚特性を持つ方が、マップを見たときにどのように見えるかをシミュレーションするためのカラーモードが追加されました。3 種類のシミュレーター モードが用意されており [表示] タブの [色覚シミュレーター] から設定できます。任意のマップ、シーン、レイアウト、またはレポートで使用可能です。
シーンの効果
視覚効果
プロモーション画像などに活用できるスタイル設定としてのシーンの [視覚効果] に、新たに [ブループリント]、[アウトライン]、[鉛筆スケッチ]、[ピクセル化] が追加されました。レイアウトやレポートにマップ フレームを追加する際にも適用することができます。
後処理効果
シーンの [表示] タブに新たに [後処理効果] が追加されました。[ブルーム]、[ビネット]、[グレイン]、[カラー グレーディング] という 4 種類の効果があり、複数の後処理効果を同時に適用することが可能です。視覚効果と合わせてオリジナルのシーンが作成できます。
メジャー リリースに伴う変更点について
ArcGIS Pro 3.0 は、さまざまな仕様変更が行われたメジャー リリースです。
2.9 以前のバージョンをお使いの方は、ArcGIS Pro 3.0 にアップデートする前に考慮すべき点について、「ArcGIS Pro 2.x から 3.0 への移行」をご参照ください。