ArcGIS CityEngine 2022.1 が 2022 年 10 月 20 日 (日本時間 10 月 21 日) にリリースされました。ArcGIS CityEngine 2022.1 では、新しい機能の追加や機能改善が行われています。
CGA
CityEngine 2022.1 のリリースにおける、新しい splitAndSetbackPerimeter オペレーションについて紹介します。このオペレーションは、境界ブロック開発を念頭において設計されており、ポリゴンの境界をセクションに分割し、それぞれに個別のセットバックを適用します。都市開発において、3D モデリング用の建物のフットプリントのセットを作成するために使用することができます。また、メインウィンドウから CGA エディター (Python エディターも同様) を切り離すことができるので、2 画面で作業する際に便利です。
Streets
今回のリリースでは、多数の不具合修正とストリート編集ツールの改良を行いました。既存のセグメントの延長方向と垂直方向にスナップできるようになり、より優れた描画が可能となりました。
メイン メニューにおける新しい [Reverse Direction] 機能では、道路の方向を反転させることができます。左右の車線形状や歩道の幅が異なる道路を作成する際に便利です。また、既存のセグメントの上に新しいセグメントを描くと、両端がノードとしてその既存のセグメントに追加されるため、地形に沿った道路をよりよく配置するのに役立ちます。
ストリート作成ツールの新しい [Intersect Segments] オプションでは、セグメントが互いに交差するたびにノードを追加することができます。
最後に、既存のストリートにノードを追加しても、結果として得られる 2 つのセグメントのうち 1 つの方向が変わらないという不具合についても修正しました。
Inspector
ルールやオブジェクトの属性、ストリートやブロックのパラメータを、ある形状から別の形状にコピー & ペーストできる新機能をご紹介します。この機能は、以前からユーザーから要望されていたものです。これにより、細かく設定された属性を他の形状に効率よく適用することができるようになりました。
また、いくつかの不具合を修正し、UX とパフォーマンスも改善しました。
Urban との統合
[Navigator] ウィンドウでは、CityEngine に新しいシーンとしてインポートする前に、モデル、プラン、プロジェクト、およびメタデータをプレビューすることができます。
ArcGIS Urban にもどりシナリオによる変更を保存することができるようになりました。
また [Navigator] ウィンドウでは名前でモデルを検索できるようになりました。
ArcGIS Urban に変更を保存するための権限が不足している場合のエラーメッセージを改善しました。
最後に、[Navigator] ウィンドウで 50 個の Urban モデルのみを表示するという制限を取り除きました。
Get Map Data
8K の解像度のベースマップと標高データをダウンロードできるようになり、より詳細で鮮明な地形テクスチャを提供できるようになりました。
最後に、ダウンロードを高速化し、小さな範囲を選択する際のエラーを取り除きました。
その他にもさまざまな修正と機能改良がおこなわれています。詳細は、CityEngine 2022.1 リリース ノート (英語)をご参照ください。
ソフトウェアのダウンロード
ArcGIS CityEngine のダウンロードは My Esri サイトから行ってください。
CityEngine をお持ちでない場合は、トライアル版で 21 日間お試しいただけます。是非お申し込みください。